2018-04-12から1日間の記事一覧

『陰謀の日本中世史』について(その5)「愛宕百韻」について(2)

もう一度大村由己の『惟任退治記』(天正10(1582)年) 扨五月廿八日、登愛宕山、催一坐之連歌、光秀発句云、 ときは今あめかしたしる五月かな 今思惟之、則誠謀反之先兆也、何人兼悟之哉 ここには「雨が下しる」とは「天下を統治する」という意味だという説明…

『陰謀の日本中世史』について(その4)「愛宕百韻」について(1)

次に しかし、これらの事件は現在では江戸時代の作り話と考えられている。(P206) について。これは「怨恨説」の根拠となっている二次史料の記述のこと。確かにこれらは史料的に問題ある。ただし「作り話」とは ないことをいかにも本当らしく作った話。また…

『陰謀の日本中世史』について(その3)

『陰謀の日本中世史』第六章「本能寺の変に黒幕はいたか」(P203〜P264)から、「隠された真実・歪められた歴史」的な記述を探してみる。 光秀と関係のあった人々、事件の真相を知る人々は後難を恐れて口をつぐみ、証拠隠滅を図ったものと思われる。 (P204…