カナダの反テロリスト法

テロ未遂事件と国家警察(セカンド・カップ はてな店)
http://d.hatena.ne.jp/Soreda/20060630
カナダの反テロリスト法について書いてあるのだけど、それで思い出すのが、去年逮捕されてドイツへ送還されたホロコースト否定論者のエルンスト・ツンデルのこと。


この事件については「極東ブログ」が記事にしている。
エルンスト・ツンデルはカナダからドイツに”送還”
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2005/03/post_1.html
本題と関係ないけど、俺はこれで「極東ブログ」を知った。そのきっかけは、例の某IT弁護士がツンデルの記事を書いていたから。
そして、その時「セカンド・カップ はてな店」も知った。
http://d.hatena.ne.jp/Soreda/20050301#1109660685


それはともかく、自分でも調べてブログの記事にして、極東ブログトラックバックをした(そのブログは今は削除されちゃってない)。そこに書いたのは以下のこと。

ツンデル(65才)は、1939年ドイツで生まれ、1958年にカナダに移住。市民権を取得しようとするが、1966と1994年にカナダ政府は拒否。2001年米テネシー州に移るが、2003年に出入国管理違反でカナダに追放される。そしてカナダ政府は彼を逮捕収監。そしてこのたびドイツへの追放が決定。ナチズムを禁止する法律があるドイツは彼を逮捕したってことらしい。


で、問題はカナダ政府が、なぜ彼を逮捕収監し、かつ追放することができたのかということ。


もちろん、彼の行動は歓迎されるものではないということはわかる。カナダ当局も相当長い期間、どうにかできないものか模索していたらしい。
そして1985年には地方裁判所で「誤ったニュース」を流した罪で有罪になっている。
ところが1992年に最高裁判所によって「表現の自由を侵害するもの」として、その判決は棄却されてしまったのだった。


そして2003年の逮捕。これはどうやらカナダ版テロ対策法による逮捕らしい。そしてこの法律は「911テロ」の後に出来た法律らしいのだ。


では、なぜ彼が「テロ対策法」で逮捕されるのか?


これがよくわからない。


わからないが、どうやら「彼の支持者が暴力行為を行うように煽動する可能性」を恐れたということらしい。つまり「扇動したから」ではなく「扇動する恐れがある」から逮捕したのである。という風に理解するのだが自信はない。
そして法律によると、当局はその根拠を彼に示す必要がないということなのだそうだ。


本当かよ??これも自信なし。


そして裁判所は「ツンデルの活動は、カナダの国家の安全に対する脅威だけでなく国の国際的なコミュニティに対する脅威である」という判断を下した。


これは当時のニュースを翻訳して自分なりに解釈したもの。日本で騒がれた「共謀罪」どころの話ではなさそうだけど、俺は英語は苦手だし、カナダの法律(というか法律全般)に無知なので誤解しているかもしれない。今に至るも本当のことはわからない。


※「zundel anti-terrorism」で検索すると色々出てくる。ただしツンデル支持者のサイトも多いので要注意。