言必信 行必果(その2)

「言必信、行必果」が相手を揶揄・侮辱する言葉だという説があるのだが、この言葉は1999年に小渕首相が訪中した際に朱鎔基首相が贈ったそうだし、2006年に安部首相が訪中した際に温家宝首相が贈ったそうだ。ってつい最近のことじゃん!全く知らなかった。


で、これも知らなかったのだが、そのたびに「日本が見下されている」と「右派」が批判しているのだそうだ。

この周恩来発言以後、中国側はしばしば「言必信、行必果」を繰り返した。そのたびに日本の右派は、日本が見下されていると批判するワンパターンが繰り返された。

日中誤解は「迷惑」に始まる――国交正常化30周年前夜の小考(注:PDF)
(これは2001年の報告だから安部首相の件は含まれていない。他にも多数例があるのだろう)



で、結局、この言葉は相手を揶揄・侮辱するものなのか?


馬成三の談『中』説『日』 - 第4号 「「言必信、行必果」と小泉首相の靖国神社参拝」 − 21世紀中国総研
は、

「硜硜然小人也」という言葉を根拠にして、日本の首相は中国指導者から「小馬鹿にされた」とか、「無学」とかとの指摘も一部の「碩学」者からも出たが、このような指摘は、現代中国における「言必信、行必果」の使い方や孔子の思想における「信」の意味を理解していないことによるものである。

と、そういう解釈を否定している。まあ、そういうことだろうと俺も思いますね。