2018-05-03から1日間の記事一覧

『付喪神記』と『百鬼夜行絵巻』(その10)

赤くて丸い物体について (真珠庵本) これについて田中貴子氏は 通常は朝日の出現と解されている物体が、『付喪神記』における「陀羅尼から発する付喪神調伏の火の玉(『図説 百鬼夜行絵巻をよむ』) だと主張する。『付喪神記』で 時に関白殿下、臨時の除…

『付喪神記』と『百鬼夜行絵巻』(その9)

あと『百鬼夜行絵巻』で思うのは、たとえばこれ。 上が昨日紹介した日文研本で下が東博模本。見ての通り、上の妖怪が下では蛸の妖怪になっている。ただし妖怪のポーズに変化はない。 で、それはそれとして、その妖怪と亀に乗った蛙の妖怪との位置が異なる。…