2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

本多忠豊・本多忠高

ウィキペディアの安城合戦の記事を見たんだが頭が超混乱する。 たとえば、天文14年(1545年)にあったとされる「第二次安城合戦」。 両軍は安祥城近辺の清縄手で激突した。 松平勢は織田勢に背後から攻撃されて始めて援軍の到着を知り、これを叩こうとするが…

無料より有料の方が手にとられやすい?

同人誌のことはよくわからないけれど… ⇒同人誌の世界で、無料配布の同人誌は手に取られにくい : ARTIFACT ―人工事実― この理由って実は考察をあまり見たことはないんだけど、自分が考えている理由としては、無料配布というのは、このサークル参加者(作者)…

古文書の解読(その3)

仮に「三州之儀、駿州無相談、去年向彼国之起軍」とは織田信秀が三河に侵攻したのではなく、広忠が三河国内の反乱軍に攻撃を仕掛けたのである。と訳したとすると、またまた問題がある。 次の 安城者要害則時ニ被破破之由候、毎度御戦功、奇特候 が意味不明に…

古文書の解読(その2)

「仍三州之儀、駿州無(被)相談」を「三州(松平広忠)」が「駿州(今川義元)」に相談無く(または相談して)と読めるんじゃないかと書いたけれど、古文のド素人ゆえ、そもそもこれが文法的にそう読めるのかすらわからない。 そして、これには大きな問題が…

古文書の解読

「Papathana's ブログ」で今北条氏康が織田信秀に宛てた書状の考察をしている。とても面白い。 http://papathana.cocolog-nifty.com/papaneta/2013/05/post-0178.html http://papathana.cocolog-nifty.com/papaneta/2013/05/post-d30d.html http://papathana…

将棋の駒は歩兵が圧倒的に多いのになぜ「駒」なのか?

中国語版ウィキペディアを見ると ⇒将棋 (日本) - 维基百科,自由的百科全书 「駒」は中国語では「棋子」となっている。「棋子」は日本語では「碁石」のこと。 ⇒棋子 - 辞書すべて - goo辞書 ウィクショナリーを見ると 1.馬(うま)。 2.将棋やチェスなどで、…

天下布武の意味(3)

「武」とは「歩」であり「布武」とは「布幅程の大股で歩く」ということ。「天下布武」は「堂下布武」をもじったもの。 おそらくこれで間違いなかろう。 「平成談林」の記事は 「堂下」を「天下」に変えた意味は、「天皇や、神仏等の既成の権威に捕らわれず、…

天下布武の意味(2)

中国の古典(『礼記』)に「堂下布武」という熟語が載っている。 礼記(らいき 繁体字: 禮記; 簡体字: 礼记; ピン音: Lǐjì; ウェード式: Li-chi)とは、周から漢にかけて儒学者がまとめた礼に関する書物を、戴聖が編纂したものである。全49篇。これは唐代以…

天下布武の意味(1)

「天下布武」とは信長が使用した印章だが、その意味は「天下に武を布(し)く」だと一般に考えられている。「天下」とは「日本」のことか「畿内」のことかといった点で意見がわかれているが、「武」すなわち「武力」でもって「天下」を平定するという意味だ…

岩戸隠れの闇はどれほどの闇だったのか?

ふと思った疑問。 俺はアマテラスは太陽ではなく「太陽のパートナー」だと思っていることは既にさんざん書いているけれど、それはともかくアマテラスが天岩戸に籠ったことによって太陽が隠れたということには異論はない。『日本書紀』本文には 閉磐戸而幽居…

YouTubeの仕様変更

YouTubeは頻繁に仕様変更される。今月も訪問済のリンクの色が変わるようになったかと思えば一週間ほどで元に戻ったり、「後で見る」の機能が無くなったかと思えばすぐに元に戻ったり… で、先ほどから全ての動画がHTTPS化してしまって、Sを削ってもHTTPにな…

アマテラスとタカミムスヒ(13) スサノオの太陽神的性格

『日本書紀』本文におけるイザナキ・イザナミ二神が産んだ「淡路島」「アマテラス」「ツクヨミ」「スサノオ」「ヒルコ」は全て目的外の子であり、すなわち「失敗作」だ。最初の子作りに失敗したという神話は世界中に存在するけれど、これほど連続して失敗す…

パンゲア大陸と栃木

⇒「超大陸パンゲアに現在の国境線を引いた世界地図が海外掲示板で話題に」海外の反応|暇は無味無臭の劇薬日本はどこかと探したらずいぶん北の方にありますね。 ところで少し前に話題になったこのニュース ⇒「栃木とテキサス接近」証拠の化石 - 社会ニュース…

YOHIO

スウェーデンのヒットチャート見てたらYohioというアーチストのBreak The Borderというアルバムがヒットしている。タイトル曲を聴いてみたら何か英語の歌を日本人が歌ってるみたいに聞こえた。 http://allcharts.org/music/sweden/albums.htm 検索すると日本…

吉田敦彦『日本神話の深層心理』

日本神話の深層心理 ~アマテラス スサノヲ オホクニヌシの役割~作者: 吉田敦彦出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2012/12/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る吉田敦彦氏といえば日本を代表する神話学者だ。俺は古代史学者の神話解釈を信用…

陰謀論と日本の歴史学

これはなかなか興味深い論文だ。 ⇒忘却からの帰還: Timothy Melleyの著書 "The Empire of Conspiracy" ただし、俺は地球温暖化でっちあげ論とか宇宙人隠蔽論とかにはとりあえず興味はない。それらを信じる人が決して少なくない数存在するのだとしても、専門…

何でもかんでも白村江のせい

ついこの前 もちろんそういう「国際的な視点」も重要ではある(ただし白村江の戦いについては、何でもかんでもそのせいにして過大評価しているように思うが)。 ⇒アマテラスとタカミムスヒ(9)学者の国際感覚 と書いたばかいだけれど… でました白村江が原因…

アマテラスとタカミムスヒ(12) ヒルコの存在感が薄い理由(その4)

キリスト教と記紀神話の世界観の違いは何かといえば、すぐに思い浮かべるのは一神教と多神教ということだろうけれども、ここで問題にしたいのはそこではない。キリスト教(あるいはユダヤ経やイスラム教)は全世界さらには全宇宙を対象にしているのに対して…

アマテラスとタカミムスヒ(11)学者の国際感覚

学者は古代日本の研究において日本単独で考えるのではなく国際的な視点で考えなければならないと決まり文句のように言う。よくあるパターンとしては「従来はあまり議論されてこなかったけれども」的なことを言って発展途上の段階であることを断った上で、「…

アマテラスとタカミムスヒ(10) ヒルコの存在感が薄い理由(その3)

太陽神ヒルコの存在感が薄い理由、それは世界に太陽は一つしかないという単純な理由によるものだ。 記紀神話は「日本」の神話だ。国土の名は「葦原中国」とか「豊葦原千五百秋瑞穂国」などであり「日本」というのはその地を支配する王朝の名であり、記紀はそ…

アマテラスとタカミムスヒ(9) ヒルコの存在感が薄い理由(その2)

ヒルコの存在感は薄い。故に新しい太陽神アマテラスが本来の太陽神ヒルコの地位を襲ったのだと考えられているがそうではない。アマテラスは太陽神ではなくて「太陽のパートナー」である。太陽神は『日本書紀』の時点でも依然としてヒルコだ。記紀の時点で「…

私が死んでも代わりはいるもの

この前放送された『世にも奇妙な物語』は(いい意味で)くだらないのが多くて面白かったんだけど「不死身の夫」はありきたりって感じだった。といってもそれだけじゃ記事書くほどのことではない。でもDNAネタということで。 SFに登場するクローン人間と…

徳川家康の「先祖」

昨晩「極東ブログ」の勘違いについて書いた。ミトコンドリア・イブの誤解は良く知られた話であるからして何でこんな勘違いをしたのか不思議ではある。一方ヨーロッパ人は自分達の「古代」をギリシャ・ローマだと認識しているけれど本当は「野蛮人」とされた…

極東ブログの壮大なる勘違い

⇒ヨーロッパ人の歴史は1000年ほど。彼はいったいどこから来たのか?: 極東ブログ ⇒はてなブックマーク - ヨーロッパ人の歴史は1000年ほど。彼はいったいどこから来たのか?: 極東ブログ コメント欄等で既に指摘されていることだけれど、これはミトコンドリア…

「ごんぎつね」の読書感想文

⇒姪っ子のごんぎつねの感想が問題になっているんだが・・・ ⇒小学生が書いた「ごんぎつね」の感想で議論勃発 ごんは撃たれて当たり前? - ねとらぼ 俺は読書感想文とか作文とか日記とかいったものが大の苦手で、いつも90%以上は本のあらすじを書いて最後に…

デヴィッド・ボウイの新ミュージックビデオ速攻で削除される

⇒この動画は、YouTube の利用規約に違反していたため削除されました。 ⇒ゲイリー・オールドマン&マリオン・コリャードが出演!デヴィッド・ボウイ「ザ・ネクスト・デイ」ビデオが公開!ボウイ、オールドマンが聖職者に、マリオンは売春婦に! - ABC振興会★…

アマテラスとタカミムスヒ(8) ヒルコの存在感が薄い理由(その1)

ヒルコは太陽神である。これは学者も指摘するところだけれども、多くの場合アマテラスを太陽神とみなしているのであり、つまりヒルコは「本来の太陽神」とみなしていると思われる。しかし、何度も書くがアマテラスは太陽そのものではなく「太陽のパートナー…

厩戸と上宮

⇒聖徳太子に関する基礎的な事柄の再検討:渡里恒信「上宮と厩戸--古市晃氏の新説への疑問と私見--」 - 聖徳太子研究の最前線 「厩戸」とは何か? この前テレビを見ていたら「面舵」の語源は「卯の舵」だという説明があって、なるほどと思った。ウィキペディ…

アマテラスとタカミムスヒ(7) アマテラスの原型

アマテラスは太陽ではなく「太陽のパートナー」だ。天岩戸伝説はアマテラス(ヒルメ)が隠れたので太陽も消えたという話であり、神話には登場しないが太陽はヒルコである。 イザナキ・イザナミ二神が最初に生んだ子は目的に適わなかった「失敗作」だった。そ…

アラジンは中国人

アラジンが中国人だというのは割と良く知られた話らしい。 中国で母親と貧乏暮らしをしていたアラジンが叔父を騙るマグリブ出身の魔法使いにそそのかされて、穴倉の中にある魔法のランプを手にしたところから物語が始まる。 ⇒アラジンと魔法のランプ - Wikip…