2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

不改常典

『日本古代王朝と内乱』(学生社)の「推古女帝を嗣ぐもの」(門脇禎二)に、 つまり、そのつぎに、「並び坐してこの天下を治め賜へ諧へ賜ひ」という表現がありますが、これは、だれかとだれかが一緒に並んで世の中を治め、世の中を整えたということでしょう…

偽物語2

⇒晴れ - finalventの日記 話がここで当初に戻るのだが、一例ではあるが、私たち日本市民は日本の侵略戦争にどう向き合うかという問題だと、これは、よって、市民規則の水準の問題になる。では、あなたは、例えば、あくまで例えばということだが、日本の侵略…

偽物語

自己の義のための道具としている神は偽物である。正義を掲げている人は神に仕えるように見えながら、実は神を自己の義のための道具にしているにすぎない。正義を掲げている人もそれがただ他者を罰する機能をしているのであれば、それは自己の尊大化であり神…

ニュートリノ光速を超えず

昨年9月に発表された実験結果は、光より速いものはないとするアインシュタインの相対性理論の前提を覆すとして大きく注目された。各地で検証実験が計画されたが、先月には装置をつなぐケーブルに緩みがあった可能性が浮上。検証の一つで否定的な結果が出た…

『謎とき平清盛』(本郷和人)その6

⇒その1 ⇒その2 ⇒その3 ⇒その4 ⇒その5 またまた「伊能文書」 また巷説の如くんば、御手の衆、過半帰国の由、驚き入り候、おのおの兵を労るは勿論に候、然りといえども、此の節、信長滅亡の時刻、到来し候の処、唯今、寛宥の御備、労して功なく候か、「不可過…

『謎とき平清盛』(本郷和人)その5

⇒その1 ⇒その2 ⇒その3 ⇒その4 再び「伊能文書」 また巷説の如くんば、御手の衆、過半帰国の由、驚き入り候、おのおの兵を労るは勿論に候、然りといえども、此の節、信長滅亡の時刻、到来し候の処、唯今、寛宥の御備、労して功なく候か、「不可過御分別候」、…

『謎とき平清盛』(本郷和人)その4

⇒その1 ⇒その2 ⇒その3 「寛宥の御備」とは「兵に対する優しい気配り」という意味ではなくて「信長に対する優しい気配り」という意味だ。 さらに「寛宥」という言葉には重要な意味がある。 それは武田信玄は織田信長を単なる「敵」ではなく「罪人」とみなして…

『謎とき平清盛』(本郷和人)その3

⇒その1 ⇒その2 また巷説の如くんば、御手の衆、過半帰国の由、驚き入り候、おのおの兵を労るは勿論に候、然りといえども、此の節、信長滅亡の時刻、到来し候の処、唯今、寛宥の御備、労して功なく候か、「不可過御分別候」、猶ふと彼の口上に候、恐々謹言、 …

『謎とき平清盛』(本郷和人)その2

⇒その1 また巷説の如くんば、御手の衆、過半帰国の由、驚き入り候、おのおの兵を労るは勿論に候、然りといえども、此の節、信長滅亡の時刻、到来し候の処、唯今、寛宥の御備、労して功なく候か、「不可過御分別候」、猶ふと彼の口上に候、恐々謹言、 本郷和…

『謎とき平清盛』(本郷和人)

謎とき平清盛 (文春新書)作者: 本郷和人出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2011/11メディア: 単行本 クリック: 50回この商品を含むブログ (26件) を見る 今年の大河ドラマ『平清盛』の時代考証を担当している本郷和人氏の本。既に有名ブロガーをはじめ多くの…

盛者必衰の理(その2)

⇒「盛者必衰の理」のつづき。 下に引用する2冊の本は『平家物語』で平清盛が「悪人」とされているのかを調べるためではなくて、「heuristic ways」さんのところで紹介されていた川尻秋生氏の著書とついでに本郷和人氏の本も読んでみようと思っていたところ、…

人脈作りのための音楽鑑賞

⇒はてなブックマーク - 井出くんが聴くべき10枚の音楽アルバム | 世界中の1%の人々へ 散々な評判だけれど「これから洋楽を聴こうとする初心者にお勧めの名盤10枚」という趣旨なら無難な選択ではなかろうか。そりゃ批判したくなる気持ちもわかるけれど、批判…

おっさんと話合わせるために知っておくといい古い洋楽10枚

こうですか?わかりませんグレイテスト・ヒッツアーティスト: クイーン出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル発売日: 2011/01/12メディア: CD購入: 4人 クリック: 115回この商品を含むブログ (21件) を見るS.O.S.~ベスト・オブ・アバアーティスト…

盛者必衰の理

こうした清盛=「悪いヤツ」は真実ではなく、後の時代が創作したものであるという見方がある。清盛=「悪いヤツ」は、誰にとって都合がいいのか。まず、なんと言っても平家から政権を奪った鎌倉幕府だ。繁栄を極めた平家が没落していくというイメージを強烈…

怪奇「殺生石」

鳥羽上皇が寵愛した伝説の女性、玉藻前(白面金毛九尾の狐の化身)が正体をあらわし、数万の軍勢によって殺害され、石となったという逸話がある。その後、至徳2年(1385年)に玄翁和尚によって打ち砕かれ、そのかけらが全国3ヶ所の高田と呼ばれる地に飛散し…

日本語の命令口調

この記事超興味深い。 ⇒日本人は日本語に混乱している 週刊プレイボーイ連載(40) | 橘玲 公式サイト ただし、橘玲氏の 日本語の複雑な尊敬語や謙譲語は、お互いの身分をつねに気にしていなければならなかった時代の産物です。それが身分のちがいのない現代ま…

民間事故調とマスコミ(その6)

下村健一氏のツイート ken1shimomura 【民間事故調/4】実際、「これどうなってるの」と総理から何か質問されても、全く明確に答えられず目を逸らす首脳陣。「判らないなら調べて」と指示されても、「はい…」と返事するだけで部下に電話もせず固まったまま…

民間事故調とマスコミ(その5)

この件に関しては書きたいことが多すぎる。まだ続くんだ。 次に下村健一氏の件。下村氏はツイッターで発言の趣旨が違うと主張した。だがそれが事実だという証拠はないと思われる。一方「民間事故調」の方にも証拠があるという情報は今のところ無い。すなわち…

民間事故調とマスコミ(その4)

下村健一氏のツイッターでの発言および山口浩氏の記事によってネット界の一部では例によってマスコミ批判が湧き上がっている。俺は山口浩氏のマスコミ批判はピントの外れたものだと思うが、マスコミに重大な問題があったことは間違いなく、それについて書い…

民間事故調とマスコミ(その3)

こんなこと書いていると俺が菅直人を擁護しているみたいになってしまう。だがそうではない。それに適切ではない菅直人批判を放置すれば、批判する側にとっても不利な状況ができてしまう。現にネットではそんな流れが一部でできつつある。 今までマスコミ批判…

民間事故調とマスコミ(その2)

⇒はてなブックマーク - H-Yamaguchi.net: 「ぞっとした」にぞっとした話 既に書いたように、マスコミ報道の第一の問題点は意図的なものかどうかは知らないが「民間事故調」なる団体がいかにも信用できる団体であるかのような印象を植え付けていることだ。 問…

民間事故調とマスコミ

⇒H-Yamaguchi.net: 「ぞっとした」にぞっとした話 客観的な報道のふりをして、主観的な評価をすりこもうとしているようにしか思えない。で、そのためなら違和感の残る文章をそのまま書いても平気、「ぞっとした」発言の裏付け取材などすっとばしてしまっても…

演歌は日本の伝統、カレーは日本の伝統食

⇒新左翼によって「創られた」「日本の心」神話: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳) ⇒何年続いたら「伝統」なのか? - 国家鮟鱇 まず言いたいのは「たかだか四〇年程度の歴史しかない」とは言うけれど、40年も続けば伝統といってもいいんじゃなかろうか?と…

科学は多数決で決まる

「科学 多数決」で検索すると「科学は多数決で決まらない」という趣旨の主張がいっぱいある。というかそれしか見当たらないような気がする。 しかし、それじゃあ何で決まるのか? ある科学者は「少数派が勝利した事例」を取り上げて、科学は多数決で決まらな…

「科学的に正しい」とは

⇒疑似科学的思考批判:王様は裸だ!Annex:So-netブログ を読んだ。 俺はニセ科学批判を何度か批判している立場であり、ここで述べられていることにうなずける部分は多々ある。けれど同意しかねる部分もある。なぜ同意しかねるのか考えてみるに、おそらく「…

鞆幕府

鞆城跡(鞆の浦歴史民俗資料館-正面の赤い屋根) ⇒鞆城 - Wikipedia 山中鹿之助首塚(足利義昭と毛利輝元が首実検したという) ねこ(大可島城跡付近)

「平均」の意味がわからない大学生をバカにできない

⇒池田信夫 blog : 賦課方式から積立方式へ - ライブドアブログ に対するものだと思われるhamachan先生の記事。 ⇒年金証書は積み立てられても財やサービスは積み立てられない: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳) 俺はド素人だけれどhamachan先生の言ってる…

近江幕府

近江幕府(桑実寺など)大永6年(1526年)、高国が家臣の香西元盛を殺害して細川氏で内紛が起こると、高国と対立していた細川晴元は、三好元長の援助を受けて義晴の弟・足利義維を擁立して高国と戦う。さらに元盛を殺したことで元盛の2人の兄波多野稙通や柳…