2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

日本は「大きな政府」になる?

一方、日本では、与党が「小さな政府」を志向しているのは明らか。野党民主党もまた、何だかんだ言ってはいるが一部例外はあるけど「小さな政府」派の方が有力に見える。 ところが日本は、これからますます少子高齢化が進行する。ということは社会保障費が増…

大きな政府スウェーデンの謎

「大きな政府」か「小さな政府」かという話題で良く出てくるのが高福祉・高負担のスウェーデン。ところが、俺はスウェーデンについての知識を全くといっていいほど持ってない。「スウェーデンは高福祉ですばらしい」という意見と、「スウェーデンとは国の規…

保守主義の時代

上で、「ブッシュ以後、アメリカの保守はどうなっていくんだろう」と書いたんだけど、これは「保守とリベラル」と単純に区分けした場合の「保守」という意味。具体的には共和党のこと。それは俺には予測がつかない。ただ、保守主義という意味であれば、去年…

しかし日本は外圧がなければ変わらないというのも事実

ブッシュ大統領は米国が日本を民主化させたと演説したわけだが、この話はややこしいし、知識も足りないので省略。ただ、日本という国は外圧がないと変わらない国だという実感はある。まあ俺は保守主義者なんで、何でもかんでも変わればいいと考えているわけ…

ブッシュ演説

⇒asahi.com:米大統領、戦前日本とアルカイダ同列視 歴史観に批判 - 国際 ブッシュ演説に関しては、あきれるとしか言いようがない。ただ、朝日社説に、 イラク戦争を始めるときに米政府内には、武力による民主化の成功例として、日本の占領を考える人たちが…

伝統的家族

⇒少子化対策:宙に浮く「安倍構想」方針不明で省庁動けず−行政:MSN毎日インタラクティブ 改造内閣でも「働く女性」か「伝統的家族」かの路線が整理される見通しはなく、政府の担当者の間では「安倍政権が続く間は、このままどっちつかずで終わるのでは」と…

福沢諭吉翁かく語りき

『福翁自伝』の「独立の手本を示さんとす」から一部引用。 一国の独立は国民の独立心から涌いて出てることだ。国中を挙げて古風の奴隷根性では迚も国が持てない。出来ることか出来ないことかソンナことに躊躇せず、自分がその手本になってみようと思い付き、…

格差問題と貧困問題

「格差は問題ではい」的な意見があると、「貧困者を見捨てるのか」的な反応が返ってくるというパターンを良くみかけるんだけど、それは貧困問題として扱うべき。 というような意見も既に多数出ている。例えば、 ⇒中島岳志的アジア対談:格差? 貧困こそ問題…

裕福でないと大学進学できないとかいう話

何か盛り上がっているみたいだけど、これって「高学歴な人は親も高学歴」という話と似ているけど別の話なんですよね。 「高学歴=高収入」かもしれないけれど、後者は子供を大学に行かせる余裕がある場合でも、差が見られるって話ですからね。

体感治安

⇒クローズアップ岡山:“子どもたちが危ない”…数字的には「?」 /岡山:MSN毎日インタラクティブ 俺はこの問題についてわからないことが多いので、批判するつもりは全くない。ただ、無知な素人から見ると素朴な疑問があるんですね。数字の上では子どもの死因…

セカンドオピニオン

⇒新小児科医のつぶやき - 医師の新しい義務 「セカンドオピニオン」が議論の的になっているように感じます。判決には、 控訴人乙原は、平成7年12月29日に徳島病院で控訴人に病状の説明を行った際、セカンドオピニオンを受けることができることの説明をし、そ…

郵政公社のコンプライアンス

⇒finalventの日記 - あまり話題にならないねこの件 日本郵政公社が、郵便貯金の取引記録にかかわる顧客書類約七百四十五万件を、誤って廃棄処分していたという話。 二十五万人の職員を抱える「巨大組織ゆえに件数の多さが目立つだけ」と公社中堅幹部は弁明す…

Yosyan先生の立ち位置は?

⇒新小児科医のつぶやき - 徳島乳房温存術訴訟・経過編 基本的な疑問なのですが、Yosyan先生の立ち位置はどこにあるのでしょうか?この裁判では、控訴人はもちろん、被控訴人も、 未確立の療法(術式)ではあっても,医師が説明義務を負うと解される場合があ…

科学と非科学の間(2)

高松高裁の事例は、既に乳房温存療法は確立された療法であったものの、問題になるのは控訴人の場合、非侵潤性乳管癌であり、この場合の乳房温存療法は確立したものではなかったというもので、構図としては同じ。被控訴人丙山(A)は、この治療法は「選択可…

科学と非科学の間(1)

⇒社会学玄論 : 疑似科学批判が流行る理由 ⇒社会学玄論 : 菊池先生と天羽さんへ ここで、具体的に批判の対象とされているのは大阪大学教授の菊池誠氏なんだけど、俺の知る限りでは菊池氏はそういう人ではないと思うので的外れのように見える。ただ、そういう…

町の本屋さん見学記

ぶっちゃけて言うと、町の本屋さんには10年ほど前は「お世話」になっていた。だけどもうかれこれ5年以上は、「お世話」になっていない。やはりネットをはじめたというのが大きい。で、今話題になっているので、あの本屋は今どうなっているんだろう?というこ…

頭の整理のための備忘録

⇒Fukuma's Daily Record: 生存のためピンク街化する地方商店街 この太田市のピンク街が歌舞伎町などの他のピンク街と違っているのはその立地条件にある。駅前の大通りにあたかも自分達が街の中心のようにある点だ。ではなぜこんなシュールな光景が出来たのだ…

フリーハグ

⇒なぜ今頃?(finalventの日記) いいですね、フリーハグ。是非抱き合いたい。女子限定で。 だけど、見かけても絶対やらないと思う。俺の不純な動機は必ずや相手に悟られるであろうから。 いや本当は不純な動機がなくてもやってみたい。女子限定で。 だけど…

元ネタは古典?

⇒中国、太平洋の東西分割提案か 米軍は拒否(Sankei WEB) 17日付の米紙ワシントン・タイムズは、キーティング米太平洋軍司令官が最近訪中して中国軍事当局者と会談した際、中国側が、太平洋を東西に分割し東側を米国、西側を中国が管理することを提案した…

迷子が趣味

⇒方向オンチが選ぶ! 「東京のわかりにくいまち」 | エキサイトニュース 両親は方向感覚が人並み以上にあると思うのだけど、俺は何故か極度の方向音痴。ただし俺は変態なので、一人旅をしている時は、決められた道順を使うのを避けて、むしろ積極的に良くわ…

まとめ

以上、「日経メディカル」の記事に該当する「判例タイムズ」の判決文を読んで、裁判所の判断の言わんとするところを理解した上でも、それが適切な判断であるかは意見のわかれるところであるかもしれない。しかし、個人的な感想として、「日経メディカル」の…

その他重要事項

「日経メディカル」には読者が判断するにあたって重要な事実が示されていない。 判例タイムズ №。1235 以上によれば、本件手術当時、乳房温存療法は、乳房切除術と並んで確立した療法であったところ、被控訴人医師らは、控訴人の乳癌については乳房温存療法…

「日経メディカル」「判例タイムズ」読み較べ(その3)

日経メディカル 2007.8 判決では「乳房温存療法を行った場合のデメリットまで説明せよ」としていますが、癌が広がっていることや、現時点では転移がないため、乳房切除術を行えば予後は良好であることなどを説明していることからすれば、温存療法のデメリッ…

「日経メディカル」「判例タイムズ」読み較べ(その2)

日経メディカル 2007.8 そもそも、乳癌手術の際の説明は、患者の自己決定に必要な情報を提供するために行うものです。医師の夫がおり、書籍で調べて病院を訪れている患者が、医師からこれだけの情報を得て自己決定ができないなら、他にどんな情報があればよ…

「日経メディカル」「判例タイムズ」読み較べ(その1)

ド素人の感想を入れるとややこしくなるから余計なものは書かないで、「日経メディカル」の記事で気になる部分と、それに対応する「判例タイムズ」掲載の判決文を、そのまま引用するだけにする。 日経メディカル 2007.8 この判決にはほかにも首をかしげたくな…

温存治療の適応基準

昨日の日記は、俺の事実誤認があったのでグダグダになってしまった。反省。 その後見つけた記事 ⇒乳房温存 方針に大差(2004年10月27日 読売新聞) しかし、実際の治療方針は医療機関によって大きく異なる。読売新聞社が今年8月、約500医療機関を対象に…

「日経メディカル」「判例タイムズ」読み較べ(追記)

日経メディカル 2007.8 県立病院で乳癌の疑いありと診断された患者は、乳房温存療法に積極的に取り組んでいる大学外科助教授Aのことを本で知り、診察を受けた。 判例タイムズ №。1235によると、被控訴人丙山(仮名:Aと同一人物)は、平成2年4月から○○大学…

訂正

確認しました。 日経メディカル 2007.8 膨張する「説明義務」の範囲 適応ない治療法にも説明要求 (田邊昇 中村・平井・田邊法律事務所) 経緯は、 1995年12月14日、大学病院で摘出生検を実施。 1996年01月23日、乳房切除術施行。 2005年06月30日、上告却下…

トンデモは平等ではない(補足)

上の記事にYosyanさんからコメントがありました。 確かに「日経メディカル」で紹介されている件は、「最高裁で上告棄却」であり、また判例の原告は大阪在住であるのに、記事では「県立病院」とあるとか、賠償請求額が1200万と1100万、賠償額が250万と240万で…

トンデモは平等ではない

⇒新小児科医のつぶやき - どうせぇ〜っちゅうねん!!! これと、そこのリンク先を読むと最高裁でトンデモ判決があった(と読める)。 ところで、俺のポリシーは、「それがトンデモに見えても、あるいは実際にトンデモであったとしても、そこにはなんらかの…