2014-01-01から1年間の記事一覧

自己を迫害される者として正当化する

⇒STAP騒動から何を学ぶべきか 番組の反響は、私の予想を超えていた。小保方氏を批判すると、大学や研究室に電話が殺到したのだ。お叱りの内容は「小保方さんを苛めないで」から、「日本の国富を流出させるのか」まで多岐にわたった。 同時に、他局からも…

「イエス・キリストが生まれたのは馬小屋じゃない」について

⇒イエス・キリストが生まれたのは馬小屋じゃない - News - 社会・歴史 - The Voice of Russia という記事が話題になっている。 なおこの「The Voice of Russia」(ロシアの声)というサイトは、知っている人は知っていると思うけれど、この記事の右側にも「…

演歌とは何ぞや

⇒演歌は「日本の心」というより、素晴らしき「雑種」なんだぜ、っていう話。 -輪島裕介『創られた「日本の心」神話』- - もちつけblog(仮) はてな版 一九七〇年版『現代用語の基礎知識』で「アート・ロック」と「演歌(艶歌)」が同じ年の新語として収録さ…

STAP論文騒動のよくわからないこと(その21) リスクゼロ幻想

これは前にも書いたんだけどもう一度 ⇒STAP論文騒動のよくわからないこと(その4) 一般にリスクゼロ幻想について専門家・インテリは「やれやれこれだから素人は」みたいな反応を示しがち。ところがSTAP論文騒動においてはその専門家・インテリがリスクゼロ…

民主党は予備選挙を導入してみては?

単なる思い付きで現実に可能なのか深く考えてないけれど… 今回の衆院選は自公の圧勝だった。この先民主党がいきのこるにはどうしたらよいのか。 まあ2009年に民主党が圧勝したときは自民党はこのまま崩壊するんじゃないかと俺は思った。実際自民完敗直後の状…

アメリカの警官とドーナツ

⇒アメリカの警官とドーナツの関係 - 蟹亭奇譚 面白い。でも、この疑問に対する答えは英語で検索すればいっぱいヒットする。 一番多いと思われる答えは 「ドーナツ屋は深夜や早朝、または24時間営業しているから」 というもの。現在はともかく、かつてはその…

内部留保の活用

⇒日本共産党が信じて疑わない「大企業の内部留保」というトンデモ埋蔵金理論について : 市況かぶ全力2階建 ⇒はてなブックマーク - 日本共産党が信じて疑わない「大企業の内部留保」というトンデモ埋蔵金理論について : 市況かぶ全力2階建 正直この批判が妥…

マル経と近経

⇒鯨岡仁記者@朝日のまっとうな認識: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳) より アベノミクスは新自由主義ではありません。アベノミクス3本の矢の大規模な金融緩和、(景気に対応する)機動的な財政運営はケインジアン政策です。市場は失敗するのだから、政…

乃至政彦氏の記事を見てへこんだ

⇒戦国男色の俗説 - 乃至政彦ブログ[虎渓三笑] 武田信玄の「愛の誓詞」といわれる古文書も、信玄と高坂昌信と某弥七郎の三角関係なる構図で語られることが多いが、何度読み返してもそのように読むことはできない。おそらくこれは男色と何も関係ない史料だろ…

ネトウヨが共産党を勝たせる可能性(その2)

⇒最近の選挙での共産党の議席増の要因 雑記帳/ウェブリブログ おっしゃるところは大いにうなずける部分はある。 共産党(と社民党)のコアな支持層は長期的に見れば減っている。なぜかといえばかつて左翼が元気だった頃に支持者になった世代が高齢化して減る…

ネトウヨが共産党を勝たせる可能性

ネトウヨへの反発から共産党に票が集まるという意味ではない。ネトウヨ的な人達が共産党に投票して議席を増やすという意味。いやマジで。 2ちゃんねるとか見ると、自民にも民主にも投票したくないとか、支持できる政党がないなんて話の中で「だったら共産党…

棄権するなら白票とかいう話(その2)

東浩紀氏のツイートところで、選挙前になると毎回繰り返される「白票とか棄権には意味がない」的な話ってのは本当なのかどうか、今回の総選挙が終わったら(というのも今回はそんな暇ないので)いちど政治思想史的にまじめに辿ってみたいと思う。ぼくの予感…

棄権するなら白票とかいう話

⇒選挙での「白票」を「社会を変える力がある」とミスリードする謎の集団「日本未来ネットワーク」のサイトが突如出現 | BUZZAP!(バザップ!) ⇒[http://anond.hatelabo.jp/20141128102439:title=日本未来ネットワークとやらについて これを作ったのが自民…

羅城門

⇒服藤早苗『古代・中世の芸能と買売春』 - 大村雑記録 - Yahoo!ブログ 服藤早苗氏が最新論文(『歴史学研究』11月号?)で大村拓生氏を批判して大村氏がそれに反論していて、何やら(やじ馬的には)面白そうなことになっている。けれど俺はこの分野に興味は…

富裕層0.1%が下層90%の富を抜いたという話

⇒アメリカ人に衝撃「ついに富裕層0.1%が下層90%の富を抜いただって!?」1929年以来初の記録:らばQ ちょっとこの記事見ただけではよくわからなかったんだけど、元記事見て理解した。 ⇒Daily chart: Some are more equal than others | The Economist 2012年…

煬帝はなぜ「ようだい」なのか?(2)

あれから調べたこと。 煬帝は「ようだい」と読むのが一般的というネット情報があるけれど、近代デジタルライブラリーで「煬帝」を検索してみた限りでは「ようだい」「ようてい」は半々といったところ。少なくとも近代においては一般的だったとまでは言えず「…

サヨク・リベラルは人気がないのか

⇒なぜ、サヨク・リベラルは人気がないのか…社会心理学で原因が判明!?|LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見 ⇒はてなブックマーク - なぜ、サヨク・リベラルは人気がないのか…社会心理学で原因が判明!?|LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見 という記事が話…

煬帝はなぜ「ようだい」なのか?

これ興味深い。 ⇒煬帝はなぜ「ようだい」と読むのか。 - 枕流亭ブログ そもそも煬帝を「ようだい」と読んだことが確認できる史料というのは何なんだろうか?検索してみたけどわからない。実は古代には「ようだい」と読んでいなかったりして。 ところでふと思…

リンゴに罵声を浴びせ続けると

⇒『水からの伝言』リンゴ版(2014年11月) - Togetterまとめ ⇒はてなブックマーク - 『水からの伝言』リンゴ版(2014年11月) - Togetterまとめ 写真を見れば明らかに罵声を浴びせ続けたリンゴと、きれいな言葉をかけ続けたリンゴには違いが見られる。これに関し…

進歩史観の謎(2)

どんどん深みにはまりそうでこわい。しかし基本は進歩史観とりわけマルクス主義の歴史観(唯物史観)なんて疑似科学だろと。そんなこと深く考えるまでもなくわかりきったことだと俺は思う。けれどそれにもかかわらずこんなものが信じられてきて、日本では戦…

進歩史観の謎

進歩史観について調べてるんだけれど謎は深まるばかり。どこかに素人にもよく理解できるような解説書はないだろうか? さて、進歩史観について検索していると、よく出てくるのが地球環境問題だ。 マルクス主義歴史学によれば「進歩」の原動力は生産力の発展…

歴史の終わり

最近「進歩」について考えているのだが、その関連でフランシス・フクヤマの「歴史の終わり」について。言及するには本当は本を読まなければならないけれどその余裕がない。しかし何が書いてあるかの解説はネット上にあるので、それを見た印象。 ウィキペディ…

政治資金でSMバー

⇒「SMバー」に交際費=宮沢経産相「行ってない」―10年の収支報告書なぜ政治家が大臣に就任したタイミングでこのような問題が噴出するのだろうか? テレビを見ていたらマスコミは全ての政治化の政治資金収支報告書を調べるだけの余裕が無いので、大臣等の特定…

大阪観光局

⇒音楽祭赤字、自腹で穴埋め 大阪観光局長が2700万円:朝日新聞デジタル ⇒はてなブックマーク - 音楽祭赤字、自腹で穴埋め 大阪観光局長が2700万円:朝日新聞デジタル 「局」と言っても大阪府・大阪市の部局という意味ではない模様。 大阪観光局の事…

進歩史観の再構成

しつこいようだけれどこれは本当に重要なことだと思うので。 まず石母田正という学者が荘園制を古代的なものと定義して、荘園制が打倒された後に封建制(中世)が確立するとした。その時期がいつなのかということで論争がなされ、荘園制の本質が名田であると…

進歩史観の現在

「進歩史観」の現状はどうなっているのだろう?それがよくわからない。いやつい最近まではわかっているつもりだった。進歩史観は過去の遺物だと。 もちろん今でも「人類は進歩する・進歩しなければならない」という漠然とした形ならば、そういう信念を持って…

史実以前の歴史観の問題

信長は「革命児」とされてきた。それは史実を元にした結論というよりも先に、進歩史観にとって都合の良いものだったからに過ぎないと俺は思う。もちろん史料による裏付けはある。でもそれは都合の良い史料だけを取捨選択して都合良く解釈したということであ…

信長像の見直しに対する違和感

⇒信長観がまた変化しているらしい - 国家鮟鱇 近頃信長をテーマにした新刊が相次いで発売されている。 日本史史料研究会『信長研究の最前線 ここまでわかった「革新者」の実像』(歴史新書y) 金子拓『織田信長〈天下人〉の実像』(講談社現代新書) 神田千…

「保守」とは何か?(その3)

日本では自民党が「保守政党」だと考えられている。そしてその「保守」とは戦中・戦前の価値観を「保守」しようとするものだという考えが多いように思われる。 しかしながら自民党の「保守本流」といえば、 戦後政治の基本路線を決定した吉田茂と,吉田が指…

「保守」とは何か?(その2)

政治思想としての「保守主義」というのはいつからあったのか?そこのところが俺にはよくわからない。もちろん源流はバークにある。ウィキペディアには 保守主義の源流はアイルランド人のイギリス下院議員でフランス革命を批判したエドマンド・バークに由来す…