棄権するなら白票とかいう話(その2)

東浩紀氏のツイート

ややこしいので一応書いとくけど、ここで東氏の言う「意味がない」とは、白票が有権者の意志を表明するという主張に対しての「意味がない」であって、自民を利するという効果が実際にあるのだったら「意味がある」のである。


なお「自民を利する」とは、最初から誰にも投票しないという強い意思を持った人が白票を投じたとしても投票率が上がるだけで無効票だから意味ががないのであって、自民に投票したくないけれど、野党にも積極的に支持できる候補者がいないという場合に、白票という選択肢が提示されることによって、野党に投票したかもしれない有権者が白票を投じてしまい自民に有利になるという意味である。なお逆に野党に投票したくないけれど今の自民はあまり支持できないと考えている人だっているはずで、どっちが有利になるのか俺にはわかりかねるが、多くの人がそう理解している模様。


ところで、白票が有権者の意志を表明することになるのかについては、その効果が全く無いとはいえないと俺は思う。少なくとも「白票が有権者の意志を表明すると信じている人がいる」ということそれ自体が何らかの効果をもたらすことはあるだろう。


ちなみに今年3月の大阪市長選で4万5千票は白票があったことはアンチ橋下の人達の一部にとっては意味のあることと理解されている模様。


ところで例のサイトだが
黙ってないで、NO!と言おう。| 日本未来ネットワーク
ここに載ってる漫画に出てくる「某代議士」のモデルが誰なのかといえば、あの某女性議員に違いあるまい。で、この某代議士の選挙区で彼女の対立候補というのが、今のところ社民と共産だけという状況であり、このままいけば彼女の得票は減るだろうがそれでも圧勝ということになるのは明らかであろう。で、ここで棄権や白紙投票するな、誰かに投票しろと言われても「無茶なこというな」って思う人は少なからずいるはずだ。少なくとも俺だったらそう思う。それじゃあどうすればいいんだって話だが棄権するのも白票も同じことだとは言えるかもしれない。ただし白票は棄権よりも「選挙に関心が無いわけじゃないけど投票したい人がいない」という意志を窺わせるものであり、もちろん白票は直接そういう意志を伝えるためのものではないけれど、白票が前回の投票よりも大幅に増えたとしたら、それはそういうことなんだなと容易に推測できるだろう。それに何か効果があるのかと言われれば、大した効果は無いかもしれないけれども全く無いというわけでもなかろう。