2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

付喪神について(その7)

「付喪神」についてのここまでの俺の推理まとめ 「つくもがみ」とは本来は妖怪でも何でもなく単なる「不用になった古道具」のこと(使用年数も関係ない)。 「つくもがみ」の名前の由来は『伊勢物語』の「つくも髪」から 「つくも髪」=白髪=高齢女性=男か…

「淀君」が蔑称だという珍説(追記その3)

『絵本太閤記』の「淀殿」「淀君」 勝家籠北庄城 此姉姫は後に秀吉公の妾秀頼の御母堂淀君と申せしは此御方也 佐々成政生害 此ころ天下の美人且秀才と時めきて秀吉公の御覚も他に勝りたる淀殿に見せばや此人いかに賢くとても此花の出所は知られまじと黒百合…

「淀君」が蔑称だという珍説(追記その2)

まあ「淀君」という名称がイレギュラーだというのはその通りだろう。彼女は豊臣家の人間といっても、彼女は「浅井氏」であり、「藤原姓」で「豊臣姓」ではないと考えられるから、摂家の女性に与えられる「君号」というのも正確ではない(ここのところ無知な…

「淀君」が蔑称だという珍説(追記)

「淀君」が彼女を貶めるために遊女のイメージを植え付けたというのは俺にとって非常に厄介な問題なのだ。というのも俺は俺で彼女と遊女の関係が気になってるから。ただし、それは貶めるためといったこととは別次元の話として。といってもこれは空想の話でし…

「淀君」が蔑称だという珍説

もう8年も前に書いたことだが、改めて書いてみる。「淀君」が蔑称だという説は小和田哲男氏と田中貴子氏がほぼ同時期に主張した。小和田氏の方が早いが、田中氏はそれを知らなかった由。 そもそも、通称の淀君という名前からして悪意にみちた意図的なネーミ…

付喪神について(その6)

先に『付喪神記』は『付捜神記』だという仮説を立てたが、よくよく考えれば同様にしてもう一つの可能性が浮かんでくることにも気づいた。『付喪・神記』である。「付喪」は「ふそう」と読め、すなわち「扶桑=日本」に通じる。 これまた突飛な考えだというこ…

付喪神について(その5)

「付喪神」が「つくも髪」に由来することはほぼ疑いないと思っている。次の問題はなぜ「つくもがみ」を「付喪神」と漢字表記するのかということ。これについて解説してるものは見つからなかった。俺は今まで「狐憑き」などの「憑き」と同じで憑依するという…

付喪神について(その4)

『付喪神絵巻』以前に付喪神なる妖怪は存在したのか?これは重要な問題 だが確実なことはわからない。個人的には『付喪神絵巻』による創作の可能性が高いと思う。今後その前提で考察を進める。 なぜ『付喪神絵巻』は器物の妖怪を「付喪神」と呼んだのか?当…

付喪神について(その3)

先に「『付喪神絵巻』以前に「付喪神」という名前の妖怪に関する伝承や信仰は無かった可能性が非常に高いのではないか」と書いたけれども新情報。 正応4年(1291)の奥書がある河野美術館蔵『伊勢物語註 冷泉流』に もゝとせに一せたらぬつくもかミと云ハ、…

付喪神について(その2)

そもそも論として『付喪神絵巻』はどこまで信用できるのか?もちろん付喪神など実在しないのは当然だが、そういう意味ではなくて『付喪神絵巻』に書かれていることは、どの部分が著者の創作で、どの部分がそれ以前から存在していた話なのかということ。 陰陽…

付喪神について(その1)

名前だけは聞いたことがあるけれども、付喪神とは何かということをちゃんと考えて見たことはなかった。「付喪神(つくもがみ)」の「つくも」とは「九十九」のことだということさえ、言われてみれば確かにと思うけど、今まで気付いていなかった。なぜ「九十…

なぜ「違和感を感じる」のか?

「〇〇感」界の圧倒的王者「違和感」。 「違和感を感じる」は「違和感」の一割未満。「〇〇感を感じる/ 〇〇感」は熟語によってかなりのバラつきがある。「存在感を感じる」は数で「違和感を感じる」に迫り割合は圧倒的。何でだろう? Google 検索 「違和感…