2011-01-01から1年間の記事一覧
応神天皇と気比大神(その8)のつづき。 三品彰英『建国神話の諸問題』(平凡社)を読んでたら オホナムチという名はオオクニヌシよりもわかりにくいが、それだけに古いように思われる。ナムチのムチは神・貴人に対する尊称で、原義的にはチ・ツチ・イツと同…
応神天皇と気比大神(その7)のつづき。 『先代旧事本紀』「国造本紀」によると角鹿国造は「志賀高穴穂朝」の御代に吉備臣の祖の若武彦命の孫の建功狭日命を国造に定めたという。 ⇒角鹿国造 ( 越 ) 『古事記』によると、第七代孝霊天皇の子は、 細媛との間…
応神天皇と気比大神(その6)のつづき 吉備津神社に伝えられた温羅伝説 ⇒吉備津神社縁起:概略 特に興味深いのは、 温羅はついに命の軍門に降り、「これからは吉備冠者を名乗るが良かろう。」と、その名を命に献ったので、それから命は吉備津彦命(きびつひこ…
応神天皇と気比大神(番外編)のつづき 気比と吉備の関係は? ⇒吉備津彦神社(玄松子の記憶) に吉備津彦神社のチラシを紹介している。 当神社は朝日の宮と称され、吉備之国最古の大社で古代信仰太陽、月星、泉、磐座、巨木を仰ぎ、山は神体山にして巨大な磐…
⇒池田信夫 blog : ファシストは「正義の味方」の顔をしてやってくる - ライブドアブログ 前半部分は同意する。 しかし、後半部分の もう一つの共通点は、感情の論理に対する優越である。蓑田は「人生の原理はわれらの実人生に於ける内的直接的経験によっての…
北朝鮮崩壊のシナリオみたいな話題をちょくちょく見かける。 しかし、実際のところ崩壊する可能性は現状ではほとんどないだろう。民衆が蜂起する可能性などゼロに近いし、内部闘争が起きたとしても周辺諸国が本音では体制崩壊を望んでいないから、どこかに肩…
応神天皇と気比大神(その5)のつづき 阪下圭八氏の『古事記』解釈によれば気比大神の呼称の由来は名(ナ)と魚(ナ)の交換により、名前を変えた・換えた神だから「カヘ大神」と呼ばれ、今は変化して「ケヒ大神」と呼ばれているということになる。 これはダ…
⇒「家政婦のミタ」最終回視聴率 驚異の40・0%!瞬間最高も42・8% ― スポニチ Sponichi Annex 芸能 ショックを受けている。何がって俺はこのドラマを見てないどころか、こんなドラマがあって話題になっていることすら知らなかったからだ。 はてなブッ…
応神天皇と気比大神(その4)のつづき 「気比」と「吉備」には何か関係があるのではないか? 吉備といえば桃太郎だ。ただし前にも書いたように「温羅伝説」と桃太郎はそれほど似ていない。 実のところ、桃太郎と温羅伝説を結び付けたのは難波金之助という在…
最近テレビをほとんど見ないし、即時性のあるネット情報にも接していないので金正日死去のニュースが今日の正午頃に流れたそうだが、3時間以上後になって知った。 果たして今後どうなるのだろうか?と考えた末に 「北朝鮮は変わらない、もしくは変わる可能性…
応神天皇と気比大神(その3)のつづき 『古事記』及び『日本書紀』に載る応神天皇の「名易え」の説話は「気比(けひ)」から「かへ」を連想し、気比大神は「名前を変えた神」という意味であり、その由来を物語ったということだろう。俺は古語に詳しくないけ…
応神天皇と気比大神(その2)のつづき ⇒気比大神の話 - 私的な考古学 - Yahoo!ブログ この記事で言及されている西郷信綱の『古事記注釈〈第1巻〉』 (ちくま学芸文庫 2005〜2006)は元は平凡社で1975〜1989に出版されたものだった。 ⇒西郷信綱 - Wikipedia ま…
⇒応神天皇と気比大神(2008-08-22)のつづき 応神天皇が気比神宮の祭神、去来紗別神(いざさわけのかみ)と名前を交換したという神話の謎。 『日本書紀』 一云。初天皇為太子。行于越国。拝祭角鹿笥飯大神。時大神与太子名相易。故号大神曰去来紗別神。太子…
⇒青プリン(早川由紀夫氏)発言から推測する、“オウム信者”扱いと“オウム”扱いの違い。 - Togetter どちらもマインドコントロールされて悪事に加担してしまったのだろ?それとも福島農家は、悪事であることをわかっていてやったのか。 HayakawaYukio 2011/12…
⇒なぜ広まった? 「『全然いい』は誤用」という迷信 :日本経済新聞 「全然いい」といった言い方を誤りだとする人は少なくないでしょう。一般に「全然は本来否定を伴うべき副詞である」という言語規範意識がありますが、研究者の間ではこれが国語史上の“迷信…
上で「国が禁止していないから」で責任が無いといえるかといえば、必ずしもそうではないだろうと書いた。 たとえば国が「サリンは無毒でそれを散布しても罪に問わない」と決定したとする。それで「国が禁止していないから」と散布したとしたら責任が無いかと…
「セシウムまみれの干し草を牛に与えて毒牛をつくる行為も、セシウムまみれの水田で稲を育てて毒米つくる行為も、サリンつくったオウム信者がしたことと同じだ」 この発言の何が問題なのかっていうと、第一に「被害者である農家をオウムと同列に扱っている」…
早川由紀夫氏の言論は第一印象として多くの人がひどいと感じるだろう。だけど、第一印象で批判すると支持者から「お前は早川氏が本当に言いたいことがわかっていない」というような反応が返ってくることが予想される。 この手の議論ではよくあること。だから…
過去に同様の事例が無いかネット検索で調べてみた。ざっと見たところでは、言論の自由に関係すると思われるのは2件だけ。 一つは記憶に新しい首都大のケース。 また、ツイッターで「反感(上等!)」などと学生をあおったとして、同学部の別の男性准教授(46…
ところで今話題の早川由紀夫教授について。 早川氏がネット民の間で有名になったのは「ニセ科学批判批判」であったろうと思う。俺もそれで氏の名前を知った。俺もまた「ニセ科学批判」を批判しているのであって、そういう意味では同類だ。しかし、当時早川氏…
更新がちょっと途切れてしまった。単にしんどくなったとか理由は色々あるんだけど… 「天孫降臨神話の真実」って記事を書こうと思ったのは、「天岩戸神話」が日食を表していると一般に言われているけれど本当かという疑問から始まって、それについて調べてた…
⇒天孫降臨神話の真実(その13) ⇒天孫降臨神話の真実(番外編) 「天岩戸神話」は『日本書紀』の「本文」「一書第一」「一書第二」「一書第三」および『古事記』に記されている。※ ウィキペディアにそれぞれの内容が現代語で書かれている。 ⇒天岩戸 - Wikipe…
はてなが「はてなブログ」という新サービスを始めたらしいんだけれど、俺としてはホームページのサービスやってほしい。 だってブログだと過去記事なかなか読んでもらえないじゃん。 てかブログに「表紙」作ってそれに目次をつけてトップにくるようにするだ…
⇒天孫降臨神話の真実(その13)のつづき 話はちょっと横道にそれるけれど、どうしても気になってしかたがないことがあるので「突飛」なことを書かせてもらう。 アマテラスは太陽ではなくて「太陽の運行を司る神」ではないかと思う。そしてそのような神が外国…
天孫降臨神話の真実(その12)のつづき 太陽神アマテラスが太陽として振る舞っていると考えられる神話は俺のみるところ「天岩戸神話」くらいのものだということは既に何度も書いた。 だが、その「天岩戸神話」でさえ、アマテラスが太陽だとはっきりわかるの…
⇒孫降臨神話の真実(その11)のつづき この前、 どちらも世界的に流布している「洪水伝説」と「招日伝説」という二つの伝説の関わりはわからない(おそらく関係無いと思うが関係する可能性もなくはない)。しかし「天岩戸伝説」に限ってみれば、洪水伝説と関…
⇒街で、ものすごいクレーマーを見た。 - シロクマの屑籠 それがどんな契約だったかわからないからなんともいえないけれど、一応書いておく。 消費者契約法に 第十条 民法 、商法 (明治三十二年法律第四十八号)その他の法律の公の秩序に関しない規定の適用…
風説の流布(ふうせつのるふ)とは、有価証券の価格を変動させる目的で、虚偽の情報を流すこと。 ⇒風説の流布 - Wikipedia 「風説の流布(ふうせつのるふ)とは、有価証券の価格を変動させる目的で、虚偽の情報を流すこと」 ⇒暇人\(^o^)/速報 : 日経「風説…
⇒天孫降臨神話の真実(その10)のつづき 太陽神アマテラスが太陽として振る舞っていると考えられる神話は俺のみるところ「天岩戸神話」くらいのものだということは既に書いた。 その「天岩戸神話」が実は「創世記」などにある「洪水神話」が「招日神話」によ…
先日書いた「安藤氏十三湊還住説の根拠」という記事は、今書いている「天孫降臨神話の真実」と決して無関係ではない。 「安藤氏十三湊還住説」は「神話」がいかにして変化していくかという問題のヒントになる。 「安藤氏十三湊還住説」が誕生した経緯は、従…