天孫降臨神話の真実(その12)

孫降臨神話の真実(その11)のつづき


この前、

どちらも世界的に流布している「洪水伝説」と「招日伝説」という二つの伝説の関わりはわからない(おそらく関係無いと思うが関係する可能性もなくはない)。しかし「天岩戸伝説」に限ってみれば、洪水伝説と関係があるとみて間違いないだろう。

天孫降臨神話の真実(その10)
と書いた。


しかし、
日本神話の御殿 - 太陽喪失/隠れた太陽
に紹介してある「招日神話」を見てみると「洪水伝説」との共通点が見られる。


ミャオ族の古歌

あたりは真っ暗になり、色々な動物が太陽と月を迎えに行ったが成功しなかった。最後に雄鶏が鳴くと、太陽と月が戻ってきた。

「創世記」(創世記(口語訳) - Wikisourceを編集)

四十日たって、ノアはその造った箱舟の窓を開いて、からすを放ったところ、からすは地の上から水がかわききるまで、あちらこちらへ飛びまわった。ノアはまた地のおもてから、水がひいたかどうかを見ようと、彼の所から、はとを放ったが、はとは足の裏をとどめる所が見つからなかったので、箱舟のノアのもとに帰ってきた。水がまだ全地のおもてにあったからである。彼は手を伸べて、これを捕え、箱舟の中の彼のもとに引き入れた。それから七日待って再びはとを箱舟から放った。はとは夕方になって彼のもとに帰ってきた。見ると、そのくちばしには、オリブの若葉があった。ノアは地から水がひいたのを知った。さらに七日待ってまた、はとを放ったところ、もはや彼のもとには帰ってこなかった。

どちらも動物が派遣され何度か失敗した後に成功している。


他にも同様の話が多い。


「関係する可能性もなくはない」どころの話ではない。どう考えたって関係している。


(つづく)