2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

本当は恐ろしい「ヘンゼルとグレーテル」(3)

あまりにも「やんちゃ」なので、親から「鬼退治」の口実で家から追い出されたという話は「桃太郎」だけではない。 ヤマトタケルもまた、あまりにも「やんちゃ」であったので家を追い出された。どのくらい「やんちゃ」であったかというと、自分の兄の手足をも…

本当は恐ろしい「ヘンゼルとグレーテル」(2)

ここからが俺の考え(もちろんいつものようにトンデモ)。「ヘンゼルとグレーテル」と「姥捨て伝説」は類似した部分があるのだけれど、それは物語の前半部分だけ。その後の兄妹は森で魔女に捕まって、魔女を退治して、財宝を持って家に帰る。そんな話はもち…

本当は恐ろしい「ヘンゼルとグレーテル」(1)

この前、某動画サイトにて、アニメを見た。一昔前に流行した「本当は恐ろしい」式のもの。この手の話は、俺はよく知らないのだが、トンデモが多いらしいのだけれど、「ヘンゼルとグレーテル」に関しては、演出過剰気味だとは思うけれど、ある程度的を射てい…

応神天皇と気比大神

応神天皇が気比神宮の祭神、去来紗別神(いざさわけのかみ)と名前を交換したというのは割と有名な話。ところが『日本書紀』には以下のように書いてある。 ある説によると、天皇がはじめ皇太子となられたとき、越国(こしのくに)においでになり、敦賀の笥飯…

木幡山(2)

もはや誰も読んでいないだろう。でも続ける。トンデモ度はさらにアップ。 「木幡」は「木幡山」のことだ。素直に考えればそうなる。しかし、倭姫王は「雷」を見たというのが俺の考えだが、さすがに近江からは木幡方面に落雷があったということはわかっても「…

木幡山(1)

倭姫王の歌の謎はまだ続く。 一書に曰(い)はく、近江天皇(あふみのすめらみこと)の聖体不与にして御病(みやまひ)急(には)かなる時、大后の奉献(たてまつ)る御歌一首 一四八 青旗(あおはた)の木幡(こはた)の上をかよふとは 目には見れども直に…

倭姫王の歌の謎 (4)

俺のトンデモ推理はまだまだ続く。 倭姫王の歌は当初、正しく解釈されていたはず。その「正しい解釈」とは、俺の考えでは、『「竜馬」(雷)に乗った天智天皇(の魂)は「木幡」で天に昇ったまま、帰ってこなかった』というもの。 だが、時とともに、「正し…

倭姫王の歌の謎 (3)

ここからは俺の「トンデモ」説。 倭姫王の歌の解釈を、こうして見てくると、「史料至上主義」って一体何だ?と思ってしまう。史料に書いてあっても、それは間違いだとか、誤記であるだとか、拡大解釈するとか。結構自由にやっている。それはそうしないと「意…

倭姫王の歌の謎 (1)

「天智天皇暗殺説について考える」の続きだけど同じタイトルが並んでいるのもなんだから続編としてタイトル変えてみた。 ネットで「青旗 木幡」で検索して見つけたサイト。 ⇒私設万葉文庫 「著作権の切れた万葉集の注釈書を中心に電子化」したもの。これは素…

倭姫王の歌の謎 (2)

⇒私設万葉文庫 に掲載されている万葉集の注釈書で「青旗の〜」の歌を解説しているものの中から注目すべき点を列記して、括弧書きで俺の感想を書いてみる。素人の俺のことだから、誤読している可能性もあるので、気になる人は直接確認すること。 ○「橘守部、…

天智天皇暗殺説について考える(7)

当初の予定では、こんなに長くなるつもりはなかったんだけれど、まだまだ続く。青旗(あおはた)の木幡(こはた)の上をかよふとは 目には見れども直に会はぬかもこの歌の「木幡」が、地名だという説を唱えたのは、契沖だそうだ。「青旗」は「木幡」の枕詞で…

天智天皇暗殺説について考える(6)

『万葉集』 一書に曰(い)はく、近江天皇(あふみのすめらみこと)の聖体不与にして御病(みやまひ)急(には)かなる時、大后の奉献(たてまつ)る御歌一首 一四八 青旗(あおはた)の木幡(こはた)の上をかよふとは 目には見れども直に会はぬかも 『逆説…

天智天皇暗殺説について考える(5)

さらに、天智天皇の「沓」が落ちていたところを山陵にしたということについて、こだわってみたい。なぜ「沓」が落ちていたのか。もちろん、暗殺事件の際に沓が脱げ落ちたのだとは思わない。 そもそも落ちていたからといって、それは「落ちてしまった」という…

天智天皇暗殺説について考える(4)

「扶桑略記」の記事には、一つ気になるところがある。それは、なぜ「沓(くつ)」なのかということ。もちろん天皇が暗殺された際に沓が脱げて、殺人事件の証拠が残ったなんて話をしたいわけではない。 天智は神仙になった。それは良い。だが、なんで沓だけが…

天智天皇暗殺説について考える(3)

と、ここまで書いてきて何だが、実のところ、遠山美都男氏の『天智天皇』を読んでいないので、俺の考えと歴史学者の考えが、どのくらい一致しているのか少し不明なところがある。だから「大筋で」とした。 上で記した解説には「尸解(しかい)」という言葉が…

天智天皇暗殺説について考える(2)

井沢元彦氏は『扶桑略記』の記事を「事実」とみなし、考えられる可能性は「事故」か「暗殺」しかないと断定した。確かに「事実」であるのならば、出かけたまま帰ってこなければ、そういうことになるだろう。そして、沓だけあって死体がないのであれば、それ…

天智天皇暗殺説について考える(1)

『逆説の日本史』で井沢元彦氏は天智天皇暗殺説を唱えている。天智暗殺説自体は前からあったらしく(「逆説」によると郷土史家の山田万吉郎氏が嚆矢だという)、有名なのは井沢説だろう。 概略を書くと、『扶桑略記』という史料の天皇崩御の記事に「一云 天…

はだかの王様(言葉にできない)

俺は経済学について全くの無知だが、 ⇒027松尾匡著『「はだかの王様」の経済学――現代人のためのマルクス再入門――』 - akamac book review はだかの王様」とは,本当ははだかなのに王様の威に逆らえずはだかといえない滑稽さと純真かつ正直なこどもによる告発…

Google Mapsのストリートビューが凄いので鎌倉

鶴岡八幡宮 建長寺 鎌倉大仏 銭洗弁天 江ノ島

Google Mapsのストリートビューが凄いので以下略

浅草周辺 雷門 鳥越神社 待乳山聖天 今戸神社 石濱神社(朝日神明宮) 浅草ROX 神谷バー 駒形どぜう ニイミ

Google Mapsのストリートビューが凄いので早速歴史散歩

とりあえず、この前上京した時に巡回したところを見てみた。まずは世田谷。 豪徳寺 豪徳寺参道 世田谷城阯公園 世田谷八幡宮 ウィキペディア ⇒豪徳寺 ⇒世田谷城 ⇒東条吉良氏

黒歴史(3)

「逆説の日本史」の「史料至上主義批判」。 これは別の言葉で言えば実証主義だ。 現代の裁判のように、物的証拠がなければ、それに対応する事実が存在しないという立場をとるのである。そして物的証拠に基づいていない推理・推論は、「想像に過ぎない」と退…

黒歴史(2)

俺がパソコンをはじめて買ったのがいつだったか覚えてないけど、ウィンドウズ98が発売される前だったから、多分97年頃。でも諸事情があってインターネットはらなかった。ネットをはじめたのが2001年。その動機というのが、週刊ポストに連載されている「逆説…

黒歴史(1)

俺は子供の頃から歴史が好きだった。とはいっても、それはテレビドラマや歴史番組、あるいは新聞の歴史記事が好きだったとかいうレベルの話。特に歴史ミステリー的なものが好きだった。ただし知識は歴史ファンの中では底辺に位置するものだっただろう。 歴史…