2008-08-16から1日間の記事一覧

天智天皇暗殺説について考える(7)

当初の予定では、こんなに長くなるつもりはなかったんだけれど、まだまだ続く。青旗(あおはた)の木幡(こはた)の上をかよふとは 目には見れども直に会はぬかもこの歌の「木幡」が、地名だという説を唱えたのは、契沖だそうだ。「青旗」は「木幡」の枕詞で…

天智天皇暗殺説について考える(6)

『万葉集』 一書に曰(い)はく、近江天皇(あふみのすめらみこと)の聖体不与にして御病(みやまひ)急(には)かなる時、大后の奉献(たてまつ)る御歌一首 一四八 青旗(あおはた)の木幡(こはた)の上をかよふとは 目には見れども直に会はぬかも 『逆説…

天智天皇暗殺説について考える(5)

さらに、天智天皇の「沓」が落ちていたところを山陵にしたということについて、こだわってみたい。なぜ「沓」が落ちていたのか。もちろん、暗殺事件の際に沓が脱げ落ちたのだとは思わない。 そもそも落ちていたからといって、それは「落ちてしまった」という…