2019-01-01から1年間の記事一覧

泥人形徳川秀忠

俺は日本史が趣味とはいっても、知らないことはいっぱいあって、徳川秀忠が「泥人形」と評されたということを昨日初めて知った(もしかしたら聞いたことがあるかもしれないが全く記憶になかった)。 で、検索してみたら、江戸時代中期に成立した『常山紀談』…

范可(斎藤義龍)について(その5)

范可(斎藤義龍)について(その3) - 国家鮟鱇 の追記でMMRのガイドラインにちょっと触れた。リンク先のスレッドの2(1は面倒なので飛ばす) ton.5ch.net ネタを解説するのは野暮なことだが、一応解説。まず「2ちゃんねる」という単語がある。「2ちゃんねる…

范可(斎藤義龍)について(その4)

もう一度おさらい。まずは史実かどうかは考察せずに純粋に『信長公記』は何と言っているのかを読み取る。 合戦に打ち勝ちて、頸実検の所へ、道三が頸持ち来たる。此の時、身より出だせる罪なりと、得道をこそしたりけり。是れより後、新九郎はんかと名乗る。…

落合洋司弁護士立憲民主党公認取り消しの謎

立憲民主党から公認を取り消された弁護士の落合洋司氏(55)が4月2日、Twitterを更新し、韓国に関する一連のツイートについて、「ヘイトスピーチだった」と自身で認め、改めて謝罪した。 立憲民主党が公認を取り消した落合洋司氏が、自ら「ヘイトスピーチだ…

范可(斎藤義龍)について(その3)

「范可」についての解釈は俺に言わせれば無茶苦茶である。全く論理的・科学的ではない。 (その1)『信長公記』の記述から義龍(新九郎)が「唐」の故事にちなんで「范可」と号したということは読み取れない。百歩譲ってその解釈が可能だとしても、別の解釈…

范可(斎藤義龍)について(その2)

合戦に打ち勝ちて、頸実検の所へ、道三が頸持ち来たる。此の時、身より出だせる罪なりと、得道をこそしたりけり。是れより後、新九郎はんかと名乗る。古事(こじ)あり。昔、唐に、はんかと云ふ者、親の頸を切る。夫者(かのもの)、父の頸を切りて孝となる…

范可(斎藤義龍)について(その1)

斎藤義龍が父の斎藤道三を討った長良川の戦い。 『信長公記』(新人物往来社)より 合戦に打ち勝ちて、頸実検の所へ、道三が頸持ち来たる。此の時、身より出だせる罪なりと、得道をこそしたりけり。是れより後、新九郎はんかと名乗る。古事(こじ)あり。昔…

アゴラの呉座氏の井沢元彦批判は適切か?(追記)

gryphonさんが紹介してくださった。最初誰かと思ったんだけど「見えない道場本舗」さんやね。 m-dojo.hatenadiary.com さて、上の記事を読んで、井沢元彦氏の言う「状況証拠」なるものが見えてきた。 山本勘助もかつては実在しなかったとされていた。明治時…

アゴラの呉座氏の井沢元彦批判は適切か?(簡易版)

昨日書いた記事が長すぎるので簡易版(+前回に少し加えたもの) アゴラの呉座氏の井沢元彦批判は適切か? - 国家鮟鱇 井沢元彦氏の主張は、その是非以前に、前提となる事実の提示の段階で歪みがある。主張の是非にだけ囚われていると落とし穴にはまる。※こ…

アゴラの呉座氏の井沢元彦批判は適切か?

久しぶりに書く。 アゴラの呉座勇一氏の記事 agora-web.jp『日本国紀』については読んでないし面倒くさいからスルー。井沢元彦氏の主張に対する、呉座氏の批判は適切なのかという話。結論から言えば俺は適切ではないと考える。 史料が出てきたら見解を訂正す…