2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

本日の愉快な動画

⇒はてなブックマーク - 池で溺れている子ヤギを颯爽と救出するブタがめちゃくちゃカッコイイ!! | コモンポストムービー ↓ ↓ ↓ ⇒Pig Rescues Goat, and the Video Is Really Cute, but Totally Faked - NYTimes.com

福沢諭吉はなぜかくも誤解されるのか?

前に福沢諭吉の『痩我慢の説』について調べたとき、著名な文化人・評論家がことごとくおかしな解釈をしているのを見て驚いたことがある。 ⇒2010-10-13 - 国家鮟鱇 諭吉の文章は平易であり、昔の文体に慣れさえすれば中学生でも理解できるようなことしか書い…

福沢諭吉のアジア「蔑視」

⇒どうして曾孫は映画化されないのかとか - Living, Loving, Thinking 経由 ⇒福沢諭吉の実像とは 自由と平等唱え、アジア蔑視発言も - 本のニュース | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト 福沢に関する最大のなぞは、「脱亜論」などにみられるアジア観だ…

蕨の粉 (その14)

だが若者たちはこのことを知るや、寡婦の家に急行し、数人の子どももろとも、彼女らを撲殺してしまう。 「盗み」という行為は、後世に比べてはるかに重い罪であると認識されていた、というよく分からない説明が付される事件であるが、問題視すべきところが間…

蕨の粉 (その13)

そろそろ飽きてきた。でもこの『政基公旅引付』はすごく面白い。今まで知らなかったんだけれど嵌ってしまいそう。そういう意味では本郷氏に感謝。 蕨の粉の件では文亀四年(1504)二月十六日条の方も興味深い。 まあ俺が無知だから興味深いのであって、知っ…

蕨の粉 (その12)

二十六日戊子 晴、去夜又蕨之粉盗人有之。見付而追入家内殺害了。寡婦両人也。其外十七・八ナル男子、其外年少之子共、夜前モ六・七人殺之云々。不便不便。盗人之上者不及是非者也。 ここに「寡婦」とあるんだけれど、『新修泉佐野市史』の読み下し文では、 …

蕨の粉 (その11)

以上で本郷氏の文章に対するツッコミはほぼ終わり。あとは自分が思うところを書いてみる。 前に右馬の「処刑実行は突発的に決まったと考えられる」と書いた。なぜそう考えるのかというと、処刑実行予定日が3月26日、すなわち2人の「寡婦」が蕨の粉を盗んで…

蕨の粉 (その10)

ここまでの要約 蕨の粉は貴重なものではない→貴重なものである 寡婦は村落の非構成員→根拠不明 小さな子どもを抱えてひもじさに堪えかねた→寡婦の子どもだとは書いてない 17〜18才の「若者」も殺されている 「撲殺」とは書いてない 右馬の事件は「露見」した…

蕨の粉 (その9)

ここまでの要約 蕨の粉は貴重なものではない→貴重なものである 寡婦は村落の非構成員→根拠不明 小さな子どもを抱えてひもじさに堪えかねた→寡婦の子どもだとは書いてない 17〜18才の「若者」も殺されている 「撲殺」とは書いてない 右馬の事件は「露見」した…

蕨の粉 (その8)

ここまでの要約 蕨の粉は貴重なものではない→貴重なものである 寡婦は村落の非構成員→根拠不明 小さな子どもを抱えてひもじさに堪えかねた→寡婦の子どもだとは書いてない 17〜18才の「若者」も殺されている 「撲殺」とは書いてない 右馬の事件は「露見」した…

蕨の粉 (その7)

ここまでの要約 蕨の粉は貴重なものではない→貴重なものである 寡婦は村落の非構成員→根拠不明 小さな子どもを抱えてひもじさに堪えかねた→寡婦の子どもだとは書いてない 17〜18才の「若者」も殺されている 「撲殺」とは書いてない 右馬の事件は「露見」した…

蕨の粉 (番外2)

俺が今までこれはひどいと思っていた学者の筆頭は小和田哲男氏だ。小和田氏といえば『武功夜話』を肯定的に取り上げることで有名で、氏に対する批判もこの点に集中している感がある。『武功夜話』の件が注目されているせいで「それ以外はまともなのに」みた…

蕨の粉 (番外)

まだまだ続くのだが少し休憩。1人の人物を集中的に批判していると、自分がヤな奴みたいに思えてきて気が滅入ってくる。でも相手はプロの歴史学者だ。ザビエルについての大筋では正しいが細部おいて問題がある記事を書いたアマチュアがネット民に叩かれるとい…

本日のタイムリーなミュージックビデオ

James Blake 'Retrograde' 公開日 2月10日

蕨の粉 (その6)

ここまでの要約 蕨の粉は貴重なものではない→貴重なものである 寡婦は村落の非構成員→根拠不明 小さな子どもを抱えてひもじさに堪えかねた→寡婦の子どもだとは書いてない 17〜18才の「若者」も殺されている 「撲殺」とは書いてない 右馬の事件は「露見」した…

蕨の粉 (その5)

ここまでの要約 蕨の粉は貴重なものではない→貴重なものである 寡婦は村落の非構成員→根拠不明 小さな子どもを抱えてひもじさに堪えかねた→寡婦の子どもだとは書いてない 17〜18才の「若者」も殺されている ついでに本郷先生は「撲殺」と書くが原典には「殺…

蕨の粉 (その4)

ここまでの要約 蕨の粉は貴重なものではない→貴重なものである 寡婦は村落の非構成員→根拠不明 疑問点はまだまだ続く。本郷氏は 働き手である夫を亡くした彼女たちは、小さな子どもを抱えてひもじさに堪えかねたのだろう。だが若者たちはこのことを知るや、…

蕨の粉 (その3)

俺は素人の歴史ファンであって、素人の歴史ファンにありがちなこととして戦国武将とかには興味があっても、室町時代の村落とかにはあまり興味が無いし知識もない。だけど例えば戦国武将が早死して後継者が幼い場合、未亡人が幼児の後見人として実質的に家長…

蕨の粉 (その2)

⇒蕨の粉 - 国家鮟鱇 いろいろあって遅れてしまったけれど続き。 大きな図書館に行って原文及び学者の解釈を知らべたいと思いつつなかなかできずにいる。Wallerstein氏が原文アップしてるのでそれを引用。 ⇒蕨粉と『政基公旅引付』 - 我が九条−麗しの国日本 ⇒…

中国の新自由主義的経済政策

最近hamachan先生が微妙。 ⇒何で日本の左派なひとは「成長」が嫌いか: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳) は、 ⇒左派は成長が嫌いか? - 紙屋研究所 で批判されてるけれど概ね同意する。俺も書こうかと思ってた。 ⇒リバタリアンのパラダイス:中国: hamach…

ドラえもん生物問題と史料批判

⇒東京新聞:ドラえもん 生物でない理由は? 麻布中入試 話題の難問:社会(TOKYO Web) 複数の学習塾が公開した模範解答は、自身の成長や生殖という二番目の条件を満たせないから、とする。 さて、この解答は本当に模範になるものだろうか?問題は <問> 右図は…

ドラえもんが生物ではない理由

⇒東京新聞:ドラえもん 生物でない理由は? 麻布中入試 話題の難問:社会(TOKYO Web) <問> 右図は、99年後に誕生する予定のネコ型ロボット「ドラえもん」です。この「ドラえもん」がすぐれた技術で作られていても、生物として認められることはありません。…

日本凄い(その2)

ザビエルの件がこれだけの騒動になったのは「日本凄い」という主張が気に食わないという理由で批判した人が多数いるということなんだろう。ところが、それは元記事の誤読によるものであり「先祖が救われないのか」と質問したことは「日本凄い」ではなく単な…

日本人の優秀さ

⇒「煉獄」について考える。これって何か知ってる?そもそも誰が訳した? - 見えない道場本舗 ・ザビエルの書簡に「日本で布教したら、『デウス様、そしてキリスト様を信じないと地獄行きぞよというなら、貴方がこの地で初めて布教する前のわが父母、ご先祖は…

体罰の理想と現実

⇒朝日新聞デジタル:自民・伊吹氏「体罰全否定したら教育できぬ」 元文科相 - 社会 伊吹氏は「私もあなたの考えに近い」とし、体罰が問題化するのは「何のために体罰を加えるのかという原点がしっかりしていないから。愛情を持って加えているのか判然としな…

二ヶ月で500人

⇒『ザビエルも困った「キリスト教」の矛盾を突く日本人』によるミスリードと嘘 - Togetter 「この山口の町で二ヶ月が過ぎ、さまざまな質問を経たのち、500人前後の人達が洗礼を受け、そして今も神の恩恵によって日々洗礼を受けています。大勢の人達がボンズ…

読解力のない人

我乱堂 我乱堂 ‏@SagamiNoriakiしかし、件の反論しているブログ読んでたが、人間はテキストを誤読する生き物だというのを改めて確認。つか、二ヶ月で500人しか信者を得られなかったのは失敗でしょうとかなんとか…ザビエルの活動時間は日本で二年あったのだが…

日本人凄い

ところで、ザビエルの件に関して何であのおかしな批判が多数に受け入れられたかというと、動機としては「日本人凄い」的な言論が気に入らなかったからというのが最初にあるのだろうということは、はてなブックマークのコメントにそうしたものが多いことから…

メディアリテラシーの形骸化

⇒『ザビエルも困った「キリスト教」の矛盾を突く日本人』によるミスリードと嘘 - Togetter 「日本人達がザビエルの話を聞いて納得し入信した」部分が省略されている。 はこういう理由で批判していた。このおかしな批判が多数に支持した理由として先に まあ、…

ザビエルは何に困ったのか

何度でも繰り返すが、Togetterの批判は全くおかしな主張である。 それを踏まえた上で、るいネット記事の問題点を指摘しておく。 まず、 ザビエルは困ってしまいまして について(もっともここは別のブログからの引用部分だが)。 ザビエルが困ったといっても…