天孫降臨神話の真実(番外編)

天孫降臨神話の真実(その13)のつづき


話はちょっと横道にそれるけれど、どうしても気になってしかたがないことがあるので「突飛」なことを書かせてもらう。


アマテラスは太陽ではなくて「太陽の運行を司る神」ではないかと思う。そしてそのような神が外国に存在する。その神は「女神」だ。


そのことについては、これから書いていこうと思うんだけれど、その前に気になるのが「創世記」のノアだ。


ノアが方舟に閉じこもると同時に太陽が消えた。因果関係としては「太陽が消える」(洪水が起きる)ことを知って方舟という「密閉された空間」に閉じこもったという話なんだけれど、本来的には「ノアが隠れた」→「太陽が消えた」ということだったのではないかと思う。もちろんそれ以前に『ギルガメッシュ叙事詩』やメソポタミアの粘土板に洪水伝説があるから「創世記」の段階で逆転したのではないだろうけれど。


もし、そうだとしたら、神話の主人公(つまりノア)は本来は女性だったのではないか?もちろんこれも上と同じく「創世記」の段階で性転換が起きたのではないだろうけれど。


(べ、べつに歴史上の人物を女性化するのが流行っているから思いついたんじゃないんだからね!)


てなことを考えながら以下の「創世記」の記述を読んでみよう。

さてノアは農夫となり、ぶどう畑をつくり始めたが、彼はぶどう酒を飲んで酔い、天幕の中で裸になっていた。カナンの父ハムは父の裸を見て、外にいるふたりの兄弟に告げた。セムヤペテとは着物を取って、肩にかけ、うしろ向きに歩み寄って、父の裸をおおい、顔をそむけて父の裸を見なかった。やがてノアは酔いがさめて、末の子が彼にした事を知ったとき、彼は言った、「カナンはのろわれよ。彼はしもべのしもべとなって、その兄弟たちに仕える」。また言った、「セムの神、主はほむべきかな、カナンはそのしもべとなれ。神はヤペテを大いならしめ、セムの天幕に彼を住まわせられるように。カナンはそのしもべとなれ」。

創世記(口語訳) - Wikisource


「ハム」(♂)は「ノア」(♂)の裸をどうして見たいと思ったのだろうか?


一説にはこれは人類初の同性愛だと言われている。


でも、もしかしてこれってノアが実は女性だったという伝承の残滓だったりするんじゃあるまいか?


※ これはあくまで妄想ですと「某方面」からの抗議が怖いんで書いておく。なおいずれにせよノアとハムは親子ということに変わりはない。