応神天皇と気比大神(番外編)

応神天皇と気比大神(その5)のつづき


阪下圭八氏の『古事記』解釈によれば気比大神の呼称の由来は名(ナ)と魚(ナ)の交換により、名前を変えた・換えた神だから「カヘ大神」と呼ばれ、今は変化して「ケヒ大神」と呼ばれているということになる。


これはダジャレであって事実ではないだろうと思う。しかし気になることはある。


俺は「気比」と「吉備」の関係を考えている。そのことについてはこれから書くつもりだけれど、「カヘ(換え)」と「ケヒ(気比)」と「キビ(吉備)」に関係があるかもしれないと気付いたとき、真っ先にあるものが思い浮かんだ。


あるものとは桃太郎の「きび団子」のことだ。


「黍団子」の「黍(キビ)」から「吉備(キビ)」を連想する人は多い。しかし、「黍(キビ)」から「気比(ケヒ)」を連想して、さらに「カヘ」を連想する人は少ないだろう。というか世界で俺だけかもしれない。


しかし、桃太郎の「きび団子」は、鬼退治についていくことと引き換えに桃太郎から犬・猿・雉に与えられたものであるから、まさに「カヘ」に該当するのだ。


考えすぎといわれるかもしれないけれど、とても気になるので書いておく。