サヨク・リベラルは人気がないのか

なぜ、サヨク・リベラルは人気がないのか…社会心理学で原因が判明!?|LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見
はてなブックマーク - なぜ、サヨク・リベラルは人気がないのか…社会心理学で原因が判明!?|LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見
という記事が話題になっている。現在381ブクマ。


しかし、そもそも「サヨク・リベラルは人気がない」というのはどういうことか?アメリカでは先日の中間選挙共和党が勝利したけれど、逆に言えばそれまでは上院で民主党が多数派だったわけだし、オバマ大統領は民主党だ。それで何で人気がないなんて言えるのだろうか?『社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学』(ジョナサン・ハイト)にそんなことが書いてあるのだろうか?


サヨク・リベラルは人気がない」とは、サヨク・リベラルの最終勝利が未だに来ないという意味だろうか?保守は消滅すべきなのに存在してるから「人気がない」ということだろうか?それとも米民主党ですらサヨク・リベラルではなくて「真のサヨク・リベラルの人気がない」という意味だろうか?


そして日本では2009年から2012年まで民主党が政権を取っていたではないか。そりゃ現在は自民党政権だから「2014年現在においてサヨク・リベラルは人気がない」ということは言えるかもしれないけど、そういう話をしているとは思えない。自民が政権を取ることは絶対にあってはならない。サヨク・リベラルは常に多数派でなければならないということだろうか?


もっとも民主党サヨク・リベラルなのかといえば、保守もいればリベラルもいると思うし、自民党もまた保守もいればリベラルもいる。さらに言えば維新やみんなの党もそんな感じ(ちなみにアメリカだってきっちり分かれているわけではなかろう)。


とすれば「真のリベラル政党たる共産党社民党はなぜ人気がないのか?」という意味だろうか?それならば確かに少数だから現実と整合性がある。


サヨク・リベラルに人気がないのかはともかく、自分はリベラルだと思っている人が、必ずしも同じ考えを持っているわけではなくて、単に傾向があるってだけのことなのに、リベラルであればこうあるべきだと他者に強いるような主張が幅広い人達に受け入れられるとは思えないとは言える。


※ なお何度も書いてることだが、いわゆる「ネトウヨ」は保守というよりは、サヨク・リベラルと主張は大きく異なっていても心理的には非常に近い関係にあるのであって、それを保守として理解しようとしても無理がある。