ネトウヨが共産党を勝たせる可能性(その2)

最近の選挙での共産党の議席増の要因 雑記帳/ウェブリブログ
おっしゃるところは大いにうなずける部分はある。


共産党(と社民党)のコアな支持層は長期的に見れば減っている。なぜかといえばかつて左翼が元気だった頃に支持者になった世代が高齢化して減る一方で、若い世代の支持者が増えないから。逆にいえば高齢者は若い頃の思想を持ち続けたままで変化しない人が一定数いるから、これらの政党は一気に崩壊しないで長続きしているともいえる。ということは前に書いたように思うけれど、いつ書いたか忘れてしまった。


共産党反自民党層の受け皿となっているからというのもその通りだと思う。


ただし「何があっても共産党にだけは投票したくない」という人が圧倒的に多いということも考えなくてはならないでしょう。共産党に投票するのには高いハードルがある。つまり「反自民党層の受け皿」というけれど、それで共産党に投票する人というのは、そのハードルを飛び越えることができる人、またはハードルの存在しない人だといえるでしょう。


そういう人というのはどんな人なんだろうか?と思うわけです。いわゆる保守層においては共産党を忌避する傾向があるというのは当然のこととして、革新層においても共産支持層とそれ以外を支持する層というのは水と油の関係ではないのか?というのが俺の感覚なわけです。選挙で共産に投票するか社民に投票するか悩む人というのはどれほどいるのだろうか?と思うのです。


共産党を支持していないのに共産党に投票するという人は、イデオロギー的なものにこだわりがない人ではないかと、ネットで右翼・左翼とは何かみたいなテーマがあったとき「いまどき右とか左なんて関係ない」みたいなコメントをするような人なのではないかと思うわけです。そういう人というのは共産党にこだわりがないのと同じように、右のウィングにもこだわりがないのではないかと、全てがそうではないにしても、そういう人が少なからずいるのではないかと思うのです。


ところで、ネトウヨというのは何かというと、その中には自分を保守とか右翼と位置づける人もいることはいると思うけれど「自分は右翼ではない」「自分は右翼だろうが左翼だろうが良いことを言っているのなら受け入れる公平な立場だ」「自分がウヨクだといわれることは心外だ」みたいに考えている人が少なからずいると思われるのであります。


そしてそれは本心であろうと思うのです(ただし実際のところは彼らが惹かれるのは「右」と「左」の両極端であり、中間にあるものは優柔不断・不純なものとして忌避する傾向があるのではないかとも思うのです)。それで「民主党に投票するくらいなら共産党に投票する」みたいな発言が出てくるのであろうと思うのです。



まあ、そのような人が実際どの程度いるのかは全く不明なわけですけど、俺が今まで考えていたよりも多くいるのではないかと、そう思って昨日の記事を書いたというわけであります。