右と左

「リベラルの反対語はパターナリズム」という主張が心底理解できない

⇒立憲民主・枝野幸男代表「安倍晋三首相は保守主義ではなくパターナリズム。自分は保守でありリベラル」 - 産経ニュース 立憲民主党の枝野幸男代表は15日、共同通信社で講演し、安倍晋三首相の政治思想について「パターナリズムだとは思うが、保守だとは思…

佐々木 俊尚の(無自覚であろう)ブーメラン

⇒「ネトウヨ」「パヨク」の罵り合い、そろそろやめてみませんか? | 文春オンラインこの記事に書いてあることは一見まともに見える(そうでない部分もあるが)。佐々木氏にしてみれば良いこと書いたと満足していることだろう。 だが、この記事にはブーメラン…

自民党は保守ではないかもしれないが小林よりのりは全く保守ではない

⇒「自民党は保守じゃないんですよ」 漫画家・小林よしのりが応援演説で語ったこと既に書いたようにリベラルの定義は様々だが、日本で一般に呼ばれるところのリベラルとは「大きな政府」を志向する人達。政府の介入に肯定的な人達。基本的に日本の左派は所得…

リベラルとは何か(その2)

「リベラル」の辞書的な説明は 1.自由なこと。 2.自由主義的。 だが「自由」には相反する二つの考え方がある。それについてハイエクが説明している。 このような社会主義の主張がもっともらしく聞こえようとするために、「自由」という言葉の意味を社会主義…

リベラルとは何か

リベラルとは単純にいえば「自由主義」のこと。ただし、ほとんどの思想は「自由」を支持しているので、これだけでは何の説明にもならない。個人に対して自由を束縛するあらゆるものを否定するのが自由主義。すなわち国家権力だけでなく、家族・地域社会ある…

過激なリベラルが全体主義になるのは当然の帰結である

⇒2017-09-24 - 今日の雑談何と申しましょうか、このブログでは個人主義と全体主義は正反対のものでは決してなく、むしろ親和性の高いものだということを何度か書いているわけですが、そういう話はあまり一般には理解されてないのであります。 ⇒「左翼」の対…

保守とリベラル

⇒保守とリベラルというアメリカ方言でものを考えるのはもうやめよう: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳) いやだから、何よりかにより、近代社会の基本構造では、保守の反対語は革新、進歩主義であり、リベラルの反対語はソーシャルなのだから、こういう本…

保守主義とは何か?

「保守主義とは何か?」と言っても、ここで書こうとしてるのは「保守主義の思想とは何か?」ということではない。そうではなくて現在「保守主義の定義」とされているものは、いつから言われだしたのかということ。俺はよく知らない。そもそもそういう解説は…

宇野重規×山本一郎対談への微妙な違和感

⇒「保守」「リベラル」で思考停止するのはもうやめよう〜宇野重規×山本一郎対談(1) | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト 宇野重規氏の著書『トクヴィル 平等と不平等の理論家』は読んだことがある。良い本だと思う。トクヴィ…

鳥越氏大健闘のその陰で

⇒東京都知事選 鳥越氏が大健闘/野党と市民の共闘発展(しんぶん赤旗) 「お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな」 ところで時事通信社の出口調査によると民進党支持層の30%が小池氏、10%が増田氏に投票したと答えたという。そして共産党支持…

左翼とリベラル2

政治哲学におけるリベラルとは、機会平等と最小不幸という公正さを実現するため、政府が積極的に介入し、富の分配や環境保護などを行うべきだという考え方だ。つまりは「○○からの自由」ではなく、「○○する自由」を実現させようという自由主義が、現代のリベ…

左翼とリベラル

昨日の左翼とリベラルの違いについてのツイートはいくらなんでも雑すぎるなあと自分でも思ったので、反省しつつ削除しておわびします。まあ日本の左翼はリベラルではない、ということを言いたかったのですが、言葉がすべりました。— 佐々木俊尚 (@sasakitosh…

民主主義の条件

ドラッカーの『イノベーターの条件』に「なぜドイツとイタリアなのか」と題した文章がある。 一九世紀のドイツとイタリアにおいて、大衆の連帯をもたらしていたものは、ブルジョア秩序ではなく国家統一への熱気だった。 民主主義そのものが、大衆の心にいか…

立憲主義と安倍晋三と宮台真司

⇒意外な犯人に苦笑…「立憲主義は、民主主義や社会主義を進めるのに邪魔だ、と思われ目立たなかった」(樋口陽一氏) - 見えない道場本舗これは実に興味深い。 そして、これともつながってくるような気がするな。つまり「国民が主権者」だと、憲法が命じる対…

「保守とリベラル」という記事について(その2)

上に書いた件について具体例。 【リベラル】 女性は専業主婦であるべきという風潮は女性の自由を阻害するものである。 (反論)でも専業主婦になりたいと思ってる女性もいる。 (リベラル穏健派)そういう女性がいることは確かだ。なりたい人はなればいい。…

「保守とリベラル」という記事について

⇒保守とリベラル わたしはある主張や行動に対して合理性を求めて「なぜそうなのか」と聞くが、友人は主張や行動に対して端的に既存の慣行や規範や権力との整合性を求める。おそらく、リベラルと保守の対立の根底にはこの態度のちがいがある。 特にこの部分は…

ネトウヨが共産党を勝たせる可能性(その2)

⇒最近の選挙での共産党の議席増の要因 雑記帳/ウェブリブログ おっしゃるところは大いにうなずける部分はある。 共産党(と社民党)のコアな支持層は長期的に見れば減っている。なぜかといえばかつて左翼が元気だった頃に支持者になった世代が高齢化して減る…

ネトウヨが共産党を勝たせる可能性

ネトウヨへの反発から共産党に票が集まるという意味ではない。ネトウヨ的な人達が共産党に投票して議席を増やすという意味。いやマジで。 2ちゃんねるとか見ると、自民にも民主にも投票したくないとか、支持できる政党がないなんて話の中で「だったら共産党…

「保守」とは何か?(その3)

日本では自民党が「保守政党」だと考えられている。そしてその「保守」とは戦中・戦前の価値観を「保守」しようとするものだという考えが多いように思われる。 しかしながら自民党の「保守本流」といえば、 戦後政治の基本路線を決定した吉田茂と,吉田が指…

「保守」とは何か?(その2)

政治思想としての「保守主義」というのはいつからあったのか?そこのところが俺にはよくわからない。もちろん源流はバークにある。ウィキペディアには 保守主義の源流はアイルランド人のイギリス下院議員でフランス革命を批判したエドマンド・バークに由来す…

「保守」とは何か?

俺は自称保守主義者である。この場合の保守主義とは何かといえば、少し前までは「新保守主義」と呼ばれたものであり80年代頃から台頭してきたものだ。ウィキペディアによれば「英語においてはすでにレーガン・サッチャー時代の保守主義が主流になっている」…

ネトウヨの正体は悪魔崇拝である

現代のキリスト教徒にそんな人がいるかは知らないが、室町時代に来日した宣教師は日本の仏教や神道などの既存宗教を、サタンが神の教えが広まることを妨害するために作った人々を惑わすための邪教だと捉えていた。キリスト教の教えこそが絶対的に正しいと考…

右にも左にもアレルギーがないというけれど

で、上に書いたことを踏まえて ⇒<田母神氏>61万得票の意味 背景に若者層の不安、危機感? (毎日新聞) - Yahoo!ニュース ここに田母神氏に投票した人の証言がある。 「僕らは自衛隊にも共産党にもアレルギーはない。何かおもしろいことをしてくれそうな…

「保守」が極端化するとどうなるか?

よく勘違いされているが「保守」が極端化してもいわゆる「極右」にはならない。 では「保守」が極端化するとどうなるのかといえば、エドマンド・バークが 国家は、国家もしくは国家の創造物にかかわるもの、すなわち宗教の外面的制度、行政機関、陸海軍、税…

あなたが「保守」か「リベラル」かを一発で見分ける方法

網野善彦の本を読みましょう。 そこに出てくる「自由」という文字を見て 特に違和感を持たなかったらあなたは「保守」です。 これのどこが「自由」なんだ?と思ったならばあなたは左翼・リベラルです。

保守とリベラルの違い

⇒そろそろやめませんか?「右翼/左翼」「保守/リベラル」って分類は。 - デマこいてんじゃねえ! あなたは「社会」と「個人」のどちらを大切だと考えますか?有史以来、これは神話や戯曲に繰り返し選ばれてきたテーマです。人は1人では生きていけません。生…

日本の右傾化(と左傾化)その2

昨日のつづきあれからネットで検索していたら、小沢一郎が田母神と共産党の躍進をリンクさせた発言をしていた。 【2014年2月10日】小沢一郎代表 記者会見 (12分過ぎから) 朝日新聞の○○(聞き取れない)といいます。都知事選の関連なんですが、一方で田母神…

日本の右傾化(と左傾化)

これまで「日本の右傾化」ということはずっとずっとずっと言われ続けていたが印象論的なものが多かった。ところが今回の都知事選で田母神俊雄氏が約60万票を得た。これは「日本の右傾化」が明確な形で現れたということで大きな意味を持つだろう。 俺にとって…

「保守主義」とは何か

俺は保守だと自認しているけれど、実のところ保守とは何かということに詳しくはない。というのも日本には保守主義のまともな解説書が非常に少ないからだ。 俺の保守に関する知識は、ここでしばしば取り上げるロバート・ニスベット『保守主義―夢と現実』(昭…

ウヨクの行動原理

ここでいう「ウヨク」とは「右翼」のようだ「右翼」にあらざるもののこと。そもそも日本の右翼は本当に右翼なのかという問題はある。あるけれども一応、一般的な右翼観としては「右翼は伝統や道徳を重んじる」というものがあるだろう。 「道徳」というのは、…