ウヨクの行動原理

ここでいう「ウヨク」とは「右翼」のようだ「右翼」にあらざるもののこと。そもそも日本の右翼は本当に右翼なのかという問題はある。あるけれども一応、一般的な右翼観としては「右翼は伝統や道徳を重んじる」というものがあるだろう。


「道徳」というのは、永久不変の絶対的なものではない。ないけれども歴史によって作られ緩やかに変化していくものだ。道徳はそう簡単にころころ変わるものではない。固形ではないけれども、ある時点においてはほぼ固形のようなものだ。


「道徳を重んじる」ということは当然のことながら、その人の行動は道徳によって規制されるものでなければならない。しかし「ウヨク」の行動原理は思うにそういうものではない。


彼らの行動原理は「相手がそうくるなら、こちらも対抗してこうする」というものであろうと俺には思われる。前から思っていたけれど、昨日の桜井よしこ氏のコラムを見てもその思いを強くした。

 事実を見れば熱狂しているのは護憲派である。改憲派自民党を筆頭に熱狂どころか、冷めている。むしろ長年冷めすぎてきたのが自民党だ。いまこそ、自民党は燃えなければならないのだ。

【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】歪曲された麻生発言+(1/3ページ) - MSN産経ニュース


道徳のようなある基準に沿って行動するのではなく、彼らの行動原理は相手との関係によって決まる相対的なものなのだ


※ なお「相手との関係」というが、それは必ずしも客観的事実によるものである必要はなく「奴らはこんなことをやっている」という妄想に取り付かれれば、その妄想に対抗するための行動も正当化されることになる。櫻井氏はさすがにそこまでではないだろうが、いわゆる「ネトウヨ」の行動原理はこれによって解釈することが可能だろう。