富裕層0.1%が下層90%の富を抜いたという話

アメリカ人に衝撃「ついに富裕層0.1%が下層90%の富を抜いただって!?」1929年以来初の記録:らばQ


ちょっとこの記事見ただけではよくわからなかったんだけど、元記事見て理解した。
Daily chart: Some are more equal than others | The Economist


2012年にアメリカの上位0.1%の富が全体の20%強、下位90%の富も全体の20%強で、ほぼ並んだという話。


残り60%弱の富は?というのは元記事を見ればわかる。上位0.1〜1.0で20%、1.0から10で40%弱。つまり上位10%の富が全体の80%弱で下位90%の富が20%強。


(なお下位90%の富が占める割合が一番高かったのが1986年で全体の富の36.4%。上位10%が63.6%)

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ところで、前々から思ってるんだけど、選択肢が「上位10%が全体の90%の富を占める社会」と「上位50%が全体の90%の富を占める社会」しかなかったとしたら、どちらを選ぶべきだろうか?


上位50%に入れる自信があるのなら後者かもしれないけれども、俺みたいにまず間違いなく下位に入るだろうと思われる人間にとっては(ほとんど)同じであろう。いや、それどころではない。前者ならばお金持ちは高級住宅地に住み、セレブ御用達の店でショッピングや食事をし、子供はお坊ちゃまお嬢さま専門の学校に通うだろうから庶民との接点が少ない雲の上の人ということになる。しかし後者の場合は町を歩けばそこら中に超資産家ではないかもしれないけれど、自分よりは遙かに豊かな人達がうじゃうじゃいることになるので日常的に格差を実感することになるだろう。