民主党は予備選挙を導入してみては?

単なる思い付きで現実に可能なのか深く考えてないけれど…


今回の衆院選は自公の圧勝だった。この先民主党がいきのこるにはどうしたらよいのか。


まあ2009年に民主党が圧勝したときは自民党はこのまま崩壊するんじゃないかと俺は思った。実際自民完敗直後の状況はひどいものだった。しかし今現在自民党は復活したわけで、それを考えれば特別なことはしなくてもいいのかもしれない。けどそうはいっても万年野党になる可能性も高い。


民主党が勝利するためには誰の支持を獲得すればよいのか?
1.今回自民に投票した有権者の支持を得る
2.民主以外の野党に投票した有権者の支持を得る
3.棄権または白票を投じた有権者の支持を得る


どれも必要ではあろうが、もっとも手っ取り早いのは3だろう。


2009年の総選挙の投票率は69.28%で小選挙区比例代表並立制を導入して以降最高、今回は52.66%で戦後最低。棄権した人が投票していれば結果は大きく変わったかもしれない。


ではなぜ棄権する人が多かったのかといえば、理由はいろいろあるだろうけれど「支持できる候補者がいない」という点は相当多かったのではないかと思われ。選挙前に棄権・白票はやめろという主張が話題になったのもそういうのが反映しているのだろう。


「支持できる候補者がいないんなら自分が立候補しろ、それが民主主義だ」みたいな「正論」もあるけれど、そうはいっても実際にはハードルが高い。現実には各政党が揃えた候補者の中から選択しなければならない。選択権があるとはいえ上が揃えたものを選ぶだけ。何でこんなのがって不満がでてくる。


※ 前にも書いたけど、俺が以前住んでたところはちょっと歩けば隣の選挙区で、俺の選挙区は自民がいわゆる「真性保守」のA、民主がネットでもよく話題になるド左翼のB。隣の選挙区は比較的穏健な自民Cと民主D。AとBのどちらにも入れたくない。自民のAの代わりにCがくれば自民を、民主Bの代わりにDがくれば民主に投票しただろう。現実には当選してほしくないAとBのどちらかが当選し、当選してほしいCとDのどちらかが落選するのだ。


小選挙区制をやめればいいという意見も多いけれど、それだと政権交代は遠のく可能性が高いだろう。俺は候補者選びの段階で有権者が参加するのがいいんじゃないかと思う(党員だけじゃなく一般市民も投票できる形で)。押し付けられた候補者じゃなくて自分が選択することができるんなら、自分が望む候補者じゃない人が選ばれたとしても納得感があるんじゃないかと思うし、そのことが国民の政治参加を促し投票率を高めるという効果もあるんじゃないかとも思うし。


※ 何で民主党員だけじゃななく一般市民も参加させるべきなのかといえば民主党政党支持率は5%程度しかないから。少数派のための政党なら党員だけでもいいだろうけれど。


まあ最初に書いたように実際にやるにはいろいろな問題があるかもしれない。費用の問題もあるし、参加する市民がそんなにいるだろうかとか、組織票の影響力が強くなるのではないかとか、小選挙区制で少数意見が反映されにくいのにさらに反映されなくなるのではないかとか。ただ検討してみる価値はあるように思う。


※ それで候補者を決定しなくてもあまりにも人気の無い候補者は取りやめるなどの参考意見として採用するとか。


もちろん自民党もやるべきだと思う(党員による予備選挙はやってるみたいだが)。最近料理評論家の新人議員が話題になっているけれど、そういうのも防げるのではないか。しかし自民がやるのはおよそ不可能であろうと思われ、民主も難しいだろうけれど、できる可能性は自民よりは高いだろうと思うのである。