町の本屋さん見学記

ぶっちゃけて言うと、町の本屋さんには10年ほど前は「お世話」になっていた。だけどもうかれこれ5年以上は、「お世話」になっていない。やはりネットをはじめたというのが大きい。で、今話題になっているので、あの本屋は今どうなっているんだろう?ということで、実地に見学してきた。


その前に、少し説明。俺の住んでいる地域は住宅地だが、道路沿いに個人経営の店舗が並んでいる。だが、不思議なことに約1.5キロ四方に書店が一軒もない。昔から住んでいるわけではないので以前からそうなのかは知らないが、来たときには既にそうだった。で、1.5キロ程行くと、チェーン展開している中型の書店が2件、それほど離れていない場所にある。アダルト本は「成人向け」というコーナーがあるが、非常に小さいスペースで、しかも風俗情報の雑誌がほとんど。店員はどちらも、ほぼ全員が20代で女性が多く、多分バイト。普段はそこを利用して特に不満はない。そこからさらに2キロ程行くと超大型書店があるが、最近はあまり利用しない。前は俺の趣味である歴史関係の書籍が豊富にあったが、今は縮小されて、しかもセンスが悪い。中型書店の方が歴史マニアな店員がいるのか、なかなかいい品揃えをしている。


それはともかく、その中型書店と超大型書店を挟んだ約2キロ四方に個人経営の「町の本屋さん」が4軒あった。俺の近所には一軒もないのに、何でこっちにはこんなにあるのかは不明。それが全て10年前には「ピンク化」していた。普通の本や雑誌もあったが、一番いい場所はアダルト関係の雑誌が山のように陳列してあって、あとビデオも売っていた。その地域の住民だけ特にスケベなわけじゃなかろうから、おそらく広範囲から集客していたと思われる。といっても宣伝はしてないだろうから、たまたま店に立ち寄った人が常連化して、エロ人士が自然と集まるようになったのだろう。近所に同類の店があることが励みになったかもしれない。それぞれ特色があった。


で、前述したように、ネットを始めてからは、場所が遠いこともあり、足が遠のいていたけれど、久しぶりにどうなっているのかと見に行ったわけだが、一軒目は店仕舞いしていた。二軒目は居酒屋になっていた。この二軒はエロ本以外これといって特色のなかった書店。三軒目はテナント募集中。ここは、普通の中年夫婦がやっていて、一見普通の本屋でメインはエロ。だが、それ以外にも棚にはスピリチュアル関係とか裏社会関係とか歴史の真実的な本とかのマニアックな本が普通の本と一緒に自然な感じで並んでいて、いい感じだったので残念。最後の一軒は昔あった店舗はなくなっていて、新しい書店になっていた。これが店に入ってすぐは普通の書店風。しかし、少し進むとアイドル写真集がずらりと並んでいる。さらに、成人向けコミック。エロ本。そして、レンタルビデオ店のアダルトコーナーのように仕切りがあって、エロDVDがどっさり。すごいことになってました。ネットで検索したら、チェーン展開しているアダルト書店らしい。しかし俺が入った時は客が一人もいなかった。今年オープンしたらしいが前途多難っぽい。