「日経メディカル」「判例タイムズ」読み較べ(追記)

日経メディカル 2007.8

県立病院で乳癌の疑いありと診断された患者は、乳房温存療法に積極的に取り組んでいる大学外科助教授Aのことを本で知り、診察を受けた。

判例タイムズ №。1235によると、被控訴人丙山(仮名:Aと同一人物)は、平成2年4月から○○大学医医療技術短期大学部教授の職にあり、日本乳癌学会の理事。患者が読んだ教授の著書のタイトルにも「教授」と明記されている(グーグル検索・Amazonで確認済み)。


日経メディカル 2007.8

また、医師である患者の夫は、患者に「組織診断は助教授の診断だから間違いない。乳房切除にすべきである」旨の発言をした。


判例タイムズ №。1235

また、甲野三郎は、控訴人に対し、「組織診断は伊井助教授の診断だから間違いない。乳房切除にすべきである。」旨の発言をした。

「甲野三郎」は患者の夫(仮名)。伊井助教授は「徳島大学病理学教室の伊井邦雄助教授」。もちろん、被控訴人丙山教授(仮名:Aと同一人物)のことではないが、「日経メディカル」の記事を読むと、伊井助教授についての記述はなく、Aのことであるかのように理解される可能性が高いと思われる。