郵政公社のコンプライアンス

finalventの日記 - あまり話題にならないねこの件


日本郵政公社が、郵便貯金の取引記録にかかわる顧客書類約七百四十五万件を、誤って廃棄処分していたという話。

二十五万人の職員を抱える「巨大組織ゆえに件数の多さが目立つだけ」と公社中堅幹部は弁明する。(東京新聞

言い訳に聞こえるし、実際言い訳だけど、俺の経験から言わせてもらえば、日本人全般がこの手の書類保存に対する認識が薄いと思いますね。なぜ薄いかといえば、日本人は仕事を正確にこなすので、痛い目に遭う機会が少ないからでしょうね。しかも、

いずれも電子データなどでも保存されており、各種の照会は可能という。(朝日新聞

というわけで、万一トラブルが発生しても、何とか処理は可能だろう。ただし裁判沙汰になったらその限りではないと思う。とはいえ日本は訴訟大国ではないから、裁判になる前に大方解決する。


そして、トラブルが発生して、まず取り組むべきことは、トラブルを二度と発生させないことであり、トラブル発生に備えることではない。当たり前のことのようではあるが、そのためこっちは疎かになりがち。


さらに、痛い目に遭っても、内輪で処理されて、情報の共有・継承ができない。規則を守れといわれても、何のためにやるのか理解できないので、山のようにある規則の中での優先順位がわからない。


まあ、こんなところじゃないでしょうかね。


ところで、「郵便振替払込書」、手元にあるので見てみたところ、保存期間が書いてない。一方、某銀行の払戻請求書などは下部に保存期間が書いてある。一々保存期間を覚えていなくても、銀行員は見ればすぐわかるようになっている。それでも時々廃棄しちゃったというニュースがあるけど。