迷子が趣味

方向オンチが選ぶ! 「東京のわかりにくいまち」 | エキサイトニュース


両親は方向感覚が人並み以上にあると思うのだけど、俺は何故か極度の方向音痴。ただし俺は変態なので、一人旅をしている時は、決められた道順を使うのを避けて、むしろ積極的に良くわからない路地に入って迷子になって、普通の観光客が行かないところを見て回るのが好き。本来の目的地は結局見ずに終わることもしばしば。去年、東京に遊びに行ったときも、上野・浅草・神田・湯島界隈は歴史的な観光スポットがいっぱいあるので、その手で適当に観光してきた。


だけど、それとは別にどうしても行きたいところが一箇所あった。赤穂浪士で有名な泉岳寺。地図をざっと見たところでは、他には特に無さそうなので、ピンポイントで見物して、それから別の場所に行こうと思っていた。都営浅草線の「泉岳寺駅」からすぐの所にあるので楽勝だろうと考えていたのだが、自分の方向音痴ぶりをなめていた。本来降りるべき出口と逆方向の出口に出てしまったのだ。


だが、まだあわてるような時間じゃない。地上に出て反対側の出口まで行けばいいことだ。そう考えたのが甘かった。ホームとは垂直方向に延びている道路を進んでしまったらしい。なぜ間違ったのか、自分でもわからない。そして曲がり角があれば、目指す方向に進路を変えようと考えた。で、それらしき曲がり角があったので、曲がったのだが、ここで見事に道に迷ってしまった。そこから先は何が何やらわからなくなってしまった。


後から地図で確認したところでは、泉岳寺まであと少しというところまで近付いていながら、多分、その時は、泉岳寺を見つけるよりも、コンビニか本屋を見つけて地図で現在位置を確認して建て直しを図ろうとしていたときで、それらしきものがなさそうなので途中で引き返していた。コンビニで地図見たり、人に聞いたりして、これで行けると安心したのも束の間、また迷ってしまう。結局、泉岳寺の周囲を大きく一周して、途中で路地に入っては引き返したりしたので、相当な距離を歩いて、やっとの思いでたどり着いた。今ではいい思ひで。