古文書の解読(その3)

仮に「三州之儀、駿州無相談、去年向彼国之起軍」とは織田信秀三河に侵攻したのではなく、広忠が三河国内の反乱軍に攻撃を仕掛けたのである。と訳したとすると、またまた問題がある。


次の

安城者要害則時ニ被破破之由候、毎度御戦功、奇特候

が意味不明になってしまうからだ。


記事では「安城の要害を即時に破られしの由に候」「毎度の御戦功、奇特に候」と訳されている。「歴探」では「安城城をすぐに陥落させたとのこと。いつものご戦功、素晴らしいことです」と訳されている。


「毎度御戦功、奇特候」が信秀に対する賞賛であることは疑いない。広忠が国内の反乱軍と戦ったのならなぜここで信秀が賞賛されるのか?


それは、反乱軍に信秀が加勢していたとすれば説明可能なように思う。


問題は「安城者要害則時ニ被破破之由候」が俺にはとても難解だということ。「被破破之」って何だろう?「破」がなぜ二度も出てくるのか?


安城の要害を即時に破られしの由に候」「安城城をすぐに陥落させたとのこと」と訳されているけれど「被破破之」はどう読み下せばよいのかさっぱりわからない。


俺のド素人の考えでは安城は反乱軍の手にあって、それを広忠軍が即時に破ったのを、さらに信秀軍が破ったということではないかなんて思ったりするんだけれど、全く自信がないのである。


いや本当トンデモなこと言ってるのかもしれないけど…