単一民族神話(1)

俺はRSSリーダーに「単一民族」をキーワードとして登録しているんだけど、ヒットする記事を読むと、「日本人は単一民族」というようなことを言っている人はかなりいる。


一方、それを批判している人も多くいる。この場合の批判の多くは、アイヌなどの少数民族の存在を根拠とするものだ。


だが、単一民族だと言っている人達が、アイヌの存在を知らないということがあるだろうか?中には知らない人もいるかもしれないが、ほとんどは知っているだろう。ということは、単一民族だと言っている人だって、完全な単一民族だと信じているわけではなく、少数民族の存在を知りながら、それでも「概ね単一民族である」という意味で、単一民族だと言っているということだろう。


つまり、「均質的な日本民族が圧倒的多数を占め、それ以外にアイヌ民族などの少数民族が存在する」ので、
A 少数民族が存在するが、概ね日本は単一民族である。
B 少数民族が存在するから、日本は多民族である。
と言っているということになる。


彼らが見ている「事実」は同じものであって、評価が違うだけのことではなかろうかと激しく思うわけだが、いかがなものであろうか?