2006年は保守主義vs新自由主義

予想つうか、そうなってほしいと思っています。
 俺はもう左翼は必要ないと思います。この場合の左翼というのは、社会主義共産主義のことを指しますが、これらは日本では泡沫的存在として定着しつつあり、復活することはないでしょう。これは今に始まったことではなく、時勢の流れというものであり、とっくにこうなっているべきであったものが、いよいよ訪れたという感じです。滅亡することはないでしょうけど、現実との乖離は著しく、これらを支持する人達が声を大にすればするほど、一般大衆の支持は離れていくでしょう。
 一方、彼らの一部は「社会民主主義」路線ということを唱えますが、「社民」「共産」両党は、最終的な目標としては社会主義共産主義を目指しているのでしょうが、それは夢のまた夢であり、現実的には今までも「社会民主主義」的な主張をしていたのであり、要するに現実的には何ら変化はないわけで、これもまた国民の支持を得られていないのは明らかです。もちろんこれからもメディアでは左翼的主張が大きな顔をして登場するかもしれませんけどね。
 今の日本は「小さな政府」を目指す「自公連立」と「民主党」の二大勢力が国民の支持の大部分を占めています。それはなぜかというと、最大の理由は巨額の財政赤字で、もはや「バラマキ政策」ではやっていけないことが誰の目にも明らかだからでしょう。これもまた今に始まったことではなく、少なくとも1980年代には始まっていたことであり、やっとそれが軌道に乗ってきたという感じです。
 
 しかし今までの対立の構図が「保守与党」対「革新野党」であり、それが長い間続いてきたために、「革新」が泡沫勢力になったにもかかわらず、「対立」といえば「革新勢力」が実際よりも遥かに巨大な存在として立ちはだかり、それに対して「保守勢力」は大同団結して立ち向かうという図式がいまだに続いています。実際には「保守」と「革新」の境界は、大きく左にズレています。左翼は現状を「大政翼賛的」などとよく批判しますけど、それはある意味当たっていて、本来対立すべきは、巨大な「保守」と、ちっぽけな「革新」ではなく「保守」内部で考え方の違いから対立すべきだと思います。これはもちろん「革新」の側に立って言っているのではなく、様々な考え方の人が存在する「保守」が、「革新」という「仮想敵」によって一致団結する必要は薄れてきたと考えるから、そう思うのです。

 というか「保守」内部の分裂はすでに始まっています(ちなみにここで俺が「保守」と言っているのは上に書いたような意味の「保守」であり要するに「反左翼」と同義)。一概に「保守」といっても、内部には様々の人がいます。様々すぎてここで書くと長くなるので省きますけど、大きい区分としては「保守主義」と「自由主義」の違いが、これから大きくクローズアップされてくるでしょう。どちらも「小さな政府」を目指しますが、なぜ「小さな政府」を目指すのかという理由には大きな違いがあると思います。また上の「保守主義」とは違う、むしろ「大きな政府」を志向しているのではないかと思われる「保守主義」もあります。これらの違いは段々鮮明になりつつありますが、今までの対立構図が「保守対革新」というあまりにも正反対な二つの勢力の間の対立であったため、自分と異なる意見があると即「左翼」のレッテルを貼ったりして、まともな議論が成立していないように見受けられます。

 そろそろ影響力の薄れた古い「左翼」を攻撃することにエネルギーを注ぐ時代は終わり、新しい「対立」の時代がきているのではなかろうかと思います。「対立」というとマイナスのイメージがありますけど、もちろん協力できるところは協力しあって、そうでないところでは対立するのが、成熟した社会であろうと思います。対立を避けるために馴れ合ったり、逆に今までの民主党にありがちでしたけど、独自性を出そうとして、たとえば郵政民営化に賛成のくせに反対するなどという馬鹿げた真似は止めるべきであり、本当に対立すべきところで対立すべきであると思います。


 とは言え、長い間「保守」とは「反左翼」のことであり、それで団結してきた以上、考え方に違いがあるといっても、はっきりとした違いがわかりません。「旧橋本派」は「抵抗勢力」なんて言われて、ある程度傾向というものがあるようではありますけど、実際はそうとも限りませんし混沌としています。他人から見てもわからないでしょうし、本人さえ自分の立ち位置がどこにあるのか良くわかっていない人も多いでしょう。俺も実のところ自分では「保守主義者」と思っていますけど本当は「何主義」なのかよくわかっていません。それなりに調べてはいるんですけどねえ…

 
最後にウィキペディアで参考になりそうなところをリンク

保守
新保守主義
自由主義
新自由主義
リバタリアニズム
ネオコン

うーん、無知だからよくわからん。良い解説本等ないですかね?

それにしても「新自由主義」の項、

新自由主義に現れる特徴は、大企業の横暴への正当化と、労働者への抑圧(例:日本の産業再生法、韓国の整理解雇法)とも言われ、世相は僅な「勝ち組」と大多数の「敗け組」に象徴される。これは、新自由主義が「弱者・小さい者には死を、強者・大きい者には生を」との発想に基づいている為である。

って、なんかすごいこと書いてあるけど、これでいいのだろうか?