素晴らしい日本

「日本は素晴らしいと主張する右と、それに反発する左」
最近の議論の傾向として、このような捉え方がされていると思うのだけれど、これがどうもピンとこない。
そもそもこんな対立はいつから始まったのだろうか?


こういう話になると、なんとなく「戦後民主主義教育」が自虐的で、自国を貶めてきて、それに右が反発してきたって感じがするけど、70年代から80年代に教育を受けてきた身として、社会の時間に習ったことといえば、歴史では「仁徳天皇陵は世界一」とか「源氏物語は世界最古の長編小説」とか、地理では、「日本は温帯で四季があり暮らしやすい」とか、「〜の生産量が世界一」とか、その手のことが盛りだくさんで、学校以外でもそういうことはいっぱい聞かされて、「お前は日本に生まれて幸せだ」的な説教をさんざん聞かされてきたように思う。


それを左側が批判していたという印象もあまりない。単に知らなかっただけかもしれないけど、しかし、欧米中心への批判なら、よく聞いていたと思う(「先進国対発展途上国」という構図なら、先進国の中に日本も含まれるが)。


こういう対立の芽は、昔からあったかもしれないけど、80年代頃から少しずつ出てきて、目立ってきたのは、ここ数年のことじゃなかろうかと思ったりするんだけど、よく調べたわけじゃないのでわからない。なんとなくそう感じるだけ。