鳩山由紀夫の「友愛」が少し話題になっている。耳慣れているようで、良くわからない「友愛」って何なんだ?
⇒アゴラ : 今の日本に「友愛」はいらない - 池田信夫
⇒「友愛」と「第三の道」は同じか〜続・民主党代表選に思う【海難記】
鳩山一郎はフリーメーソンの会員だったと言われる。
⇒フリーメイソン - Wikipedia
フリーメーソンといえば「陰謀論」が思い浮かぶけれど、
⇒友愛 フリーメーソン 鳩山 - Google 検索
でざっと見てみると意外にも露骨にそういうことが書いてあるのは少ない印象。あと、鳩山由紀夫がフリーメーソンの会員であるということには否定的なものが多かった。でも「友愛」とは何かということは良くわからない。
あとこれ。
⇒極東ブログ: スカル・アンド・ボーンズ(Skull And Bones)とフラタニティー(fraternity)
フラタニティについては俺も前にちょっと書いた
⇒昔の性は大らかだったのか? - 国家鮟鱇
メンバー間の結束は固くて、まるで擬似家族。実際フリーメーソンのメンバー同士はブラザーと呼び合う。これは思想・信条が一致するからというよりも、外部にはわからない秘密の儀式などを通じて共同体の一員としての意識が芽生えるからじゃなかろうか。ただし、家族や地域社会の共同体意識と違うのは、それが歴史や伝統によって作られていない人工的なものだというところだろう。フランス革命の「フラタニティ」も、それが、世襲制等の歴史や伝統を排除するために機能したのではなかろうか。
仲俣暁生氏が指摘しているクーデンホーフ=カレルギーの思想については良く知らないけれど、「汎ヨーロッパ主義」というのは、ヨーロッパ統一を回復するという意味では復古的なように見えるけれど、これも自然発生的な共同体というより、人工的な共同体を作ろうという運動なんだろう。よくわからんけど。
(追記)
外山恒一氏が「友愛」について解説していた
⇒ファシズム入門 第一章