「そんなバカな」と感じるときは自分がバカな場合がえてしてある。

それが良い事か悪い事かは別にして、そんなことしたって何のメリットもないじゃないか、みたいなケースがある。


よく見かけるのが強盗やスリが盗んだのが千円程度だったとかいう話。千円盗むためにどんだけリスク冒してるんだよ、みたいな。しかし、もちろんこれは多くの場合、結果論なのであって、行動を起こす前には、それだけしか得られないという予想ではなかったはずなのだ。


表面的な情報だけ見ていると、こういうおバカな感想を抱いてしまうなんてことがある。


それを防ぐには、情報を深く検証して見極めることが肝心だが、こういうケースに関していえば、まず必要なのは「バカだという先入観を持たない」ことだ。


持つべきなのはむしろ「常識があればそんなことするはずがない」という先入観だ。無論その先入観が間違っていて、本当にバカな話なのかもしれない(そういうケースが稀にしかないということではない。よくある話だろう)。しかし順番としてはこっちから入るべきだ。こっちの線で考えに考えて、それで説明ができない場合に限り「バカだったのだ」という可能性を考えるべきだ。


そうすることによって、相手を誹謗中傷してしまうことを防ぐことになるだけではなく、自己のバカさ加減を晒してしまうことを防ぐことができるのだ。


ところがネットを巡回していると、特に、はてなブックマークのコメント欄を見ていると、そんな「おバカ」なコメントが氾濫しているのを見かけることは日常茶飯事だ。


なぜだ?と考えるに「世の中にはバカが多いのだ」「みんな馬鹿なのかな」と考えるのは容易だが、それでは今まで書いてきたことと矛盾する。それじゃあ何故なのだと考察するに、その答えが見つけられないので、困惑する今日この頃。


※可能性としては、「とにかく見下す対象が欲しいという欲求が勝る」、「間違っていたとしても反省する必要を感じない」、「記事の書き方が悪かったから間違えたのであり自分は悪くないと責任転嫁できる、と同時に今度はマスコミを見下すことができる」「どうせ誰も検証しない」「真相がわかる頃には皆忘れてる」なんてことがあるのかもしれないと思ったりする。