武雄市図書館問題(3)

もう一つ気になるのはポイントカードの件。


図書館で本を借りればポイントが溜まるとなれば、必要もないのに本を借りる人が増えるだろうという意見を見たことがある。確かにそういうことは有り得る。ただしポイントといってもたかが知れてるだろうから人が押し寄せるなんてことにはならないだろう。とはいえそれで本当に借りたい本が貸し出し中になったりしたら迷惑この上ない。


しかし、もっと根本的な問題として本を借りることに対してポイントを付与することの是非を考えるべきだろう。


何のためにポイントカードをつけるのかといえば、民間では「実質的な値引き」とか、固定客を確保するとかの集客上のメリットがあるということでしょう。


ではなぜ図書館がポイントを付与するのか?


集客のため?しかし、なぜ図書館が集客しなければならないのか?


利用するのに不便で利用者が少なかったのを改善することによって利用者を増やすとかいうのならわかる。ニーズがあるのにそれに応えらていなかったという話だから。


だけど、ポイントを付与してまでニーズを増やす必要があるだろうか?読書よって市民の知識を高めることを推進するのは行政の務めだみたいな理屈があるのかもしれない(本当にあるのかは知らない)。だけど行政のするべきこととしてそこまで求められているのだろうか?


なんだかよくわからない。


※ そうではなくて情報提供の対価としてポイントを付与するという考え方もあるかもしれない。だが、それはそれで大いに問題あるように思う。