XTC世代

俺は音楽系のネット記事を見ることほとんど無いんだけれど、最近「若者の洋楽離れ」みたいな記事が話題になっていてそれは読んでる。今日読んだのはこれ。

洋楽聴いてないのに聴いたかのような若者音楽ってのがあるんですヨ。: kenzee観光第二レジャービル


気になったのはここ

これ1曲で普通の音楽ライターなら相当音楽を、具体的には80年代のUKポストパンク、ニューウェーヴに精通しているな、と感じだろう。エルヴィス・コステロやアズテック・カメラのようなポップ色の強いポストパンク、あるいはトットテイラーやフェルトのような鍵盤系のポップの影響を強く感じる。(中略)もしかするとXTCなどのヒネクレポップも経由しているのかも。大体、こんな感じの感想をもつと思うんですよ。

これ見たとき、ちょっと前に読んだこの記事をを思い浮かべた。
「ビートルズ世代」なんてものはなかった。リアルタイムで聞いてたのはクラスで2、3人のマイノリティだけ。 | ライフハックちゃんねる弐式

日本でビートルズがポピュラリティーを獲得したのは解散してからのこと
それも熱狂的に受け入れられたのではなく、ゆっくり認知された程度に過ぎない
俺はビートルズ世代だとか言ってるのは歴史修正主義者のおやじである

似たようなのに

渋谷陽一が、俺はビートルズ世代だが回りにビートルズファンなんて誰ひとりいなかったとラジオで昔言ってた。ビートルズ世代っていう言葉を揶揄っていた

Twitter / duduee: 渋谷陽一が、俺はビートルズ世代だが回りにビートルズファンなん ...
というのもあった。


俺はさすがにビートルズの現役時代を知らない。だからこれが本当なのかわからない。アイドルとしてそれなりに人気あったんじゃないかとは思う。ちなみに俺が中学の頃はビートルズはクラスで結構人気だった。コマソンで流れてたしラジオでも毎日のように流れてたし当時流行っていたニューミュージックのアーティストが影響を受けたって話をしてたし。


さて上の記事だがkenzeeさんが何歳なのか俺は知らない。けどこの記事に出てくるアーティストは俺の青春時代ドンピシャである。で「エルヴィス・コステロやアズテック・カメラ」はまあ有名だった。といってもそれこそクラスで聞いていたのはどれほどいただろうか?よくわからないが洋楽好きでも超マイナーだったように思う。アズテック・カメラは日本のメディアがやたら持ち上げてたように記憶しているので聞いたことがある程度ならそこそこいたかもしれない。俺は名前だけは記憶の彼方から思い出したがどんな曲があったか思い出せない。


トットテイラーやフェルト」は今初めて聞いた。誰?俺は音楽雑誌結構読んでたつもりだが知らない。


次にXTCだけど、俺は前にも書いたが『週刊FM』の新譜の評論していた中邨沓一をリスペクトしていて推薦盤をチェックしていたんだけれど、XTCは出すアルバムほぼ全てに推薦マークが付いていたので聞きたくてしょうがなかった。しかし俺には金がない(今もない)。年に買えるのはせいぜい10枚程度。それも1700円程度だった輸入盤やさらに500円程度カットアウト盤などでだ(話は横道に逸れるが輸入盤は某diskなんちゃらでは3000円くらいしていて国内盤より高かった。そんなわけで何かの用で都会に行ったときまとめ買いしてた。折りしも日米貿易摩擦が騒がれていたころである)。聞きたいものは山ほどあるけれどLPを買うことはできない。というわけで頼みの綱はFMであった。NHK-FMの「軽音楽をあなたに」などはLPまるまる放送したりするので大変重宝した。ラジオの教育番組を録音するという名目で買ったカセットテープに録音して聞いていた。しかしXTCのアルバムはほとんど流されることがなかったと思う。現に俺が録音できたのは「English Settlement」の一部だけだった。何で放送されなかったかというとズバリ人気がなかったからだと思う。何で人気がなかったかというとレコード会社や評論家が押してなかったからだと思う。実際、中邨沓一は推薦していたけれど他の雑誌でそれほど取り上げられていたようには記憶していない。ロキノンでも。日本で評価が高くなったのは80年代後半か90年代になってからではなかろうか?90年代になってある雑誌を読んでたら80年代の特集みたいなのがあって、XTCとかモノクロームセットとかオレンジジュースとかがあたかも80年代の日本で有名だったかのように書いてあったんだが俺の周りで聞いてた人は1人もいなかったと思う(書いた人の周囲では聞かれてたのかもしれないが)。XTCはともかく他は余程大きなレコード店でなきゃ置いてなかったと思うし。


などという思い出語りなどをしてみたりして。