2008-04-03から1日間の記事一覧

『「空気」の研究』と福沢諭吉

山本七平の『「空気」の研究』には以下のような記述がある。 物質から何らかの心理的・宗教的影響をうける、言いかえれば物質の背後に何かが臨在していると感じ、知らず知らずのうちにその何かの影響を受けるという状態、この状態の指摘とそれへの抵抗は、『…

では諭吉は何と言っているのか?

『福翁自伝』に限れば、福沢諭吉は、「石ころは物質にすぎない。この物質を拝むことは迷信であり、野蛮である。文明開化の科学的態度とはそれを否定棄却すること、そのため啓蒙的科学的教育をすべきだ、そしてそれで十分だ」などとは言っていない。ではこの…