このご時世に誰が買っているのか

 なんで政治家は、こういう時に、国民の皆様、株を始めるチャンスですよ、と呼びかけないんでしょうね。メディアでも、「今が株を買うチャンスだ!」と 言っているのは森永卓郎くらいのものでしょう。他に誰かいましたっけ? 経済評論家がこの体たらくだから、日本のマーケットはいつまで経っても個人のもの にならないんですよ。

大石英司の代替空港: 円高メリット


個人投資家は買ってますよね。

一方、個人は4週連続で買い越した。買越額は2787億円で、前の週(1316億円)を上回った。

株、外国人が2週ぶり売り越し・10月3週――資金引き揚げ鮮明(NIKKEI NET)


それよりも注目すべきは信託銀行ですね。自社株買いと年金ではないかと言われていますね。

信用するということ

そりゃ、何でもかんでも自分で確かめてみるのが理想かもしれない。しかし、それは無理な話。自分で確かめることができる部分なんて、全体の中の極々一部にすぎない。できない以上は、まあ大丈夫だろうと判断して、他人を信用するしかない。


科学者(プロ)の言うことと、素人の言うことのどっちを信用すべきかといったら、過去の実績を考えれば、そりゃ科学者の言うことでしょう。もちろん必ず正しいとは限らない。素人の言うことの方が正しいかもしれない。それでも俺は科学者を信用しますね。そして、科学者が素人の主張を正しいと認めた時点で、素人の言っていることが正しかったと認めますね。


判断できる能力の無い人間が、「科学者も間違うことがある」という理由で、トンデモと言われているものを信用してしまうのは全く馬鹿げたことであるんだけれど、そういう事例が後を絶たないのには、それはそれで理由があるのだろう。


一方、多くの人達は、こういう考え方を学校で習ったわけではなくても自然と身に付けている。ただし、「お前は偉い人の言っていることを鵜呑みにしているだけだ」という批判に対して上手く反論できる人は稀だろう。中には「あなたの言っていることは尤もだ。反省する」なんて人もいるかもしれない。とはいえ、口でそう言っても本当に反省する人も稀だろうし、実際反省する必要なんてないのだ。

とはいえ

上で書いている「科学者」とは主に自然科学の「科学者」であって、これが人文科学となると、その中でも特に自分も少しは知っている日本史とかになると、専門家の言っていることであっても、本当かいなと疑わしいと思うことは一杯あって、中には「この人バカじゃなかろうか」なんて思うこともしばしばあるんですよね。

橋下知事と私学助成金

橋下知事、女子高生を泣かす…意見交換でマジ反論 - 社会:ZAKZAK


俺は大阪人ではないし、あまり関心を持っていなかったのだが、ふと思ったこと。


橋下知事って左の方から「ネオリベ」って極度に嫌われているじゃないですか。で、その「ネオリベ」っていうのは「民間に出来ることは民間に」って考え方じゃないですか。ということは、本来の「ネオリベ」だったら減らすべきは公立校にかかる経費、もしくは公立校の民営化じゃないですか。知事は「ネオリベ」に逆行しているじゃないですか。


ところで、

教育バウチャー(ヴァウチャー) (Education voucher) は、私立学校の学費など、学校教育に目的を限定した「クーポン」を子供や保護者に直接支給することで、私立学校に通う家庭の学費負担を軽減するとともに、学校選択の幅を広げることで競争により学校教育の質全体を引き上げようという、私学補助金政策である。

教育バウチャー(ウィキペディア)


左の方が忌み嫌う教育バウチャーも私学助成的側面があるじゃないですか。頭が混乱してくる。さらに混乱するのが右の方が私学助成を憲法違反だと批判し、左の方が擁護しているってこと。


問題点はここに書いてあった。
私学助成(ウィキペディア)
私学が「公の支配」に属するのか否かってことが争点みたいですね。


ここで連想するのは図書館民間委託などの行政のアウトソーシング。これにも賛否両論あるわけだけど、私学も公共サービスのアウトソーシングなんだって考え方もできるかもなんて思ったりもするんだけど、よくわからん。