かなまら祭

神奈川県川崎市金山神社の祭礼。
金山神社の祭神は金山比古神・金山比売神。鍛冶の神様。


「かなまら祭」(Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%BE%E3%82%89%E7%A5%ADには、

かなまら祭は、江戸時代に川崎宿の飯盛女達が願掛け(性病除け)を行ったことに端を発し、商売繁盛・子孫繁栄(子授け)・安産・縁結び・夫婦和合の御利益があるといわれる。

とあるが、なぜ娼婦が金属神に願掛けするのか不明。元々性器信仰があったのであろうか?それは鍛冶に関係するものなのか、あるいは農耕に関係するものなのか?興味深い。


それはともかく、

エイズ除けの祭として国際的に知られるようになり、多数の観光客が訪れるようになった。

とあるように、宗教的な側面を残してはいるが、どうも観光・地域振興的な側面が強く感じられる。元々江戸時代からそうだったと言うこともできるかもしれないけど…
また「伝統」にかこつけ「現代の思想」が前面に出ているようにも感じられる。


毎日新聞の海外版
http://mdn.mainichi-msn.co.jp/photospecials/graph/060403kanamara/
「伝統行事」「聖なる儀式」であれば、こういう写真を大新聞でも掲載できるんですね。
俺は比較的こういうのに寛容な人間だと思っているけど、ちょっとひく。


江戸幻想を批判する小谷野敦先生は、どんな感想を持つだろうか?
(「小谷野敦」と書くと訪問者が増えるので、つい書いてしまいました。)