朝日新聞に何が起きているのか?(パート3)

朝日新聞は「右翼的」な言論を批判してきた。いや「排除」といった方が正確だろう。多様な意見の尊重など口先だけであった。それが、「保守」言論であっても、それなりに評価するというのであれば、これは大きな変化である。しかし、口先だけなら今までもそう言っていたのだから、まだ本物であるかどうかはわからない。


それはともかく、これは表面的には「変化」である。だが、その変化は注意深く見なければわからず、誰の目にもわかるほど目立っているというほどではない。しかし、もしこれが明白になれば、朝日新聞の熱心な読者の一部には衝撃が走るであろう。彼らの目には朝日新聞が「右傾化」したと映るだろう(まあ、今までもそういう種類の主張はたびたび見かけたが)。


ところで、勝谷誠彦が最近こんなことを言っている。
勝谷誠彦の××な日々。(2006年05月18日)』
http://www.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=31174&log=20060518

朝日新聞の最近の右旋回は長男の逮捕で頭に血がのぼった秋山家元が社会部出身の左巻き役員たちを切ったせいだと巷間言われているが何昔からこの新聞はただの世論に迎合する大衆紙だったということですよ(笑)。


『5/17(水)コラムの花道』から聞き取り。
http://tbs954.cocolog-nifty.com/st/2006/05/517_6208.html

勝谷「それで一方でアエラ。最近とっても朝日新聞が、グーッと右旋回して、素晴らしい新聞社になりつつあるんですけどねえ、今日息子さんに最終論告が出た、大麻とあれで。息子をお持ちの社長さんは、このあいだ、社会部出身の左派の役員をダーッと切ったんでね。」
小西「そうなんですか」
勝谷「さすが日本一の大衆紙、機を見るに(?)。世論に媚びることにおいては「進め一億火の玉だ」と書いた朝日新聞。」
小西「戦前と同じですか?」
勝谷「やっぱり、グーッと世論の方にね。何よりも大切なのは、ポリシーではなくて部数だということを、わかりやすく、見せてくれて、素晴らしい朝日新聞。やっと俺の言うことをきき始めてくれて。」
小西「ナベツネさんがだってねえ、昔、戦争の検証記事を書かしてますからねえ。読売では。どっちがどっちだがよくわかんない時代ですよねえ。」
勝谷「売れればいいんですよ。きっとねえ。」
小西「売れればいいんだ。」
勝谷「その朝日新聞アエラアエラは常にそういう社長の顔色を見て、常に尖兵を行くからね。」
小西「一番(?)に合わないのが、産経新聞ですよね。じゃあ。」
勝谷「産経新聞立場無いですよ。」
小西「立場ないですよねえ。」

まあ、勝谷氏の言うことだから、どこまで信用できるのか、とっても、とーっても怪しいのだが、「右旋回」(というのが正しい表現かはともかく)しているというのは、一応注目しておきたい。社会部出身の左派の役員を切ったというのは本当だろうか?