保阪尚希の出家について(2)

というわけで、調べてみると、2000年12月30日にテレビ朝日系列で、「驚愕連発!ぜんぶ本物謎と恐怖のスクープカメラは撮った!信じられない怪事件スペシャル ▽恐怖のミステリー!!ポルターガイスト住宅あらゆる角度から徹底検証 する[司]島田紳助 飯島愛」という特番があり、下氏はこの番組の企画で町営住宅に赴いたらしい。このあたり、自発的に現地に行った他の霊能者とは事情が違うようだ。


その時の模様は、
心霊研究 岐阜県町営住宅 (5)(Rei 心霊研究)


に詳細が書いてある。この町営住宅には、刀鍛冶・無実の罪で殺された男・二人の外人(ポルトガル人)の宣教師の霊がとり憑いていたそうである。で、それを除霊したのだそうだ。ちなみにおはらいしたのは11月27日とのこと。


で、これで収まったのなら何はともあれメデタシメデタシである。ただ、気になるのは、さらに検索したら2ちゃんねるの過去ログに次のような記事があること。


【社会】幽霊住宅、ポルターガイスト再発。お祓いで収まる…岐阜

同年11月下旬に、熊本の女性祈祷師らがお祓いをして、一時は収まったが、今年
の夏ごろから再び怪現象の発生が報告されるようになったという。
3階の別の家では、「子供が、『武士の兜をかぶった50歳ぐらいの男と一緒にご飯
を食べた』と言っている」という訴えもあった。
この事態に、田中さんは再び女性祈祷師にお祓いを依頼。今月9、10日に祈祷師
が現地を訪れお祓いをしたところ、今週に入ってからは怪現象は収まっているという。

1の日付は「02/11/14」。前回のお祓いから2年後のこと。「再発」していたんですね。


で、ぶっちゃけ俺はこういう意味の「霊」なんてものは信じてないんだけど、もう少し掘り下げてみる。六水院真言宗である。真言宗というのは空海が開いた。で、歴史の授業で習ったと思うんだけど、空海最澄の仏教の目的は「鎮護国家」ですね。仏教の力を利用して、外敵や天災や疫病や飢饉や悪霊から国家を守るためのもの。空海の伝説には、杖を突くと水が湧き出たなんて話が多いわけだが、これも仏教の力で困窮から救うという話であって「鎮護国家」の範疇だろうと思います。


というわけで、真言宗の僧が悪霊を除霊するのは、真言宗という宗教がそもそもそういうものなんだから、おかしいことというわけでもないのかなあとも思ったりもする。とはいえやっぱりオカルトっぽいし、メディアで派手に活躍しているのは違和感あるけど。


あとちなみに、真言宗真言宗でも六水院は「修験真言宗」という宗派で、修験真言宗というのは昭和37年に真言宗善通寺派から別派して設立されたそうだ。