都知事選について(2)

それはともかく「勝因は何か」ってことだけど、浅野陣営のダメさ加減については、いっぱい列記することができるけど、そんなことより何より、なんだかんだ言って「現職は強い」っていうのが最大の勝因でしょうね。


<知事選>現職が9都道県で全員当選(毎日新聞)


まあ、国民の多数は保守主義だってことです。この場合の保守主義っていうのは政治思想の保守主義じゃなくて、「自然的保守主義」っていう意味なんで保守系候補・革新系候補を問わずということだけど。大規模な汚職事件があったとか、余程のことがなけりゃ現職のほうが強いでしょう(調べたわけじゃないけど)。


というわけで、かなり左翼色が強かった浅野氏でなくて、民主党がもっと中間色の独自候補を立てたとしても、勝つのは難しかったでしょうね。というか自民党も独自候補を擁立することができないのが現状なわけで。石原都知事に対抗するには小泉純一郎が出馬して勝てるかどうかってところじゃなかろうか。で、民主党はそもそも本気で都知事選に勝つつもりがあったのかは大いに疑問。やる気があったにしては、候補者選びがごたごたしすぎ。どうせ勝てるわけがないので、形だけやっとこうと思っていたんじゃなかろうか?小宮山洋子とか海江田万里で勝てると思うのは甘すぎるし。菅直人擁立も勝つためというより何か党内派閥抗争っぽいし。で、浅野史郎が無所属で立候補して、民主は支援するということで、一応体裁は整ったわけだけど、浅野氏の応援で目立ったのは、いわゆる「市民」の皆様方であって、民主党がどこまで本気だったのか疑問。