都知事選について(3)

俺は石原支持者というわけじゃなくて、代わりがいるなら別にそれでも構わないんだけど(それ以前に都民でないけど)、浅野氏とその応援団を見ていると背筋が寒くなる。石原都政は恐怖政治とか言っていたそうだけど、浅野陣営の一連の勇ましい主張を目にすると、むしろ恐怖政治というレッテルは浅野都政こそ、それに相応しいものになるのではないかと思ってしまう。彼らは「正義の人」だから、自分たちはそんなことは絶対にしないと純粋に思っているのだろうけれど、正義感の強い人ほど怖いってこともあるよね。というわけで、個人的には彼らに単なる政策での支持・不支持以上の気持ち悪さを感じる。実際のところは、浅野氏が知事になったからといって、恐怖政治はしない(できない)だろうけどね(石原都知事だってやりたいことを何でもやってるわけじゃなかろうし)。


俺はそう思うんだけど、浅野氏は大差で負けたとはいえ170万票も集めた。上で「現職は強い」って書いたけど、それと同じで、最大の対立候補もそれなりに票を集めることができるってことだろう。なんか怖いなと思ったけど、泡沫候補に毛が生えた程度の候補者が、石原批判票の大半を上乗せしただけで、どうせ勝つ見込みはなかったと考えればそれほど怖くないか。