ブログ界では著名ブロガーによる石原慎太郎都知事再選についての論評が出揃ってきたわけだけど、たまには秋葉忠利広島市長再選の事も思い出してあげてください。
秋葉 忠利 225,982
大原 邦夫 125,075
柏村 武昭 116,211
荒木 実 11,073
現職の秋葉市長が圧勝。自民推薦の柏村武昭候補は三位。で、秋葉忠利という人はどういう人かというと、俺はそれほど詳しいわけではないけれど、2003年の平和宣言で米国の核政策を批判する一方、北朝鮮の核開発には言及しなかったということで、大いに議論を呼んだということを記憶している。石原都知事とは逆方向ではあるが、似たような位置にあるように思われ、秋葉氏を批判する勢力は少なからず存在する。俺がもし広島市民だったら、もっと中立的な市長がいいなと思ったかもしれない。
ところが対抗馬として出てきたのは自民推薦の柏村武昭元参議院議員。こうなると考えてしまう。柏村氏の過去の言動を考慮すれば、これはこれでちょと極端じゃなかろうかと。これまた都知事選と似てる。事実、自民支持層の投票も分裂し、大原・秋葉・柏村にほぼ均等に割れてしまったそうだ(ただし、報道では考え方の違いというより主導権争いの結果みたいな感じになってる。くわしい事情は知らない)。都知事選でも民主支持層の2割程度が石原氏に投票したとされている。
都知事選で石原氏が圧勝したことと、広島市長選で秋葉氏が圧勝したことは、正反対の出来事なのか。東京都民と広島市民は全く別種の人達なのか(左派からすれば都民は愚かで広島市民は賢いということになるのかもしれないが)。そうではなく、両者には大きな差がなく、様々な環境要因によって、結果として正反対の選択をしたように見えるのか。このあたり、比較検証してみるのも面白いのではないかと思う。