ド素人が考える少子高齢化社会の年金問題(大増税編)

再び「100人の村」で考えてみる。

少子高齢化問題を100人の村に例えてみる


で、現在の村人は1人1石の米と0.2石分の酒を消費していた。未来の村人が現在と同じ生活を営むためには、現在と同じ米120石を生産しなければならない。若者だけが働くとすると、1人当たりの米生産量を増やさなければならない。


この場合、生産性が上昇しなかったならば若者の負担が増すが、画期的な新技術が開発されて生産性が上昇して、現在1人当たり8時間労働で1.5石の米を生産していたものが、未来では同じく8時間労働で2石生産できるようになれば、若者の負担を増やすことなしに、村人全員が現在と同じ水準の生活をすることが可能になる。


これを若者の立場から見たらどういうことになるか。現在の若者は1.5石の米を生産して、そのうち1.2石が自分の分であり、0.3石が老人に分配されることになる。それが税金という形であるか、年金保険料という形であるかはともかく、生産した分の20%が控除される計算。それが未来の若者は2石の米を生産し、そのうち0.8石が老人に分配されるので、生産した分の40%が控除されることになる。


若者の仕事がきつくなったわけではない。手取りも1.2石で現在と変わらない。しかし、現在20%の「税金」が、40%と倍になっている。若者は果たして納得するであろうか?おそらく納得しないだろうと思う。なぜなら生産性が上がったのは自分たちの努力の結果だと考えるだろうから。だが、納得できなくても、そうしなければならないだろう。とすると、これからの政治はそこをいかに上手に「騙すのか」ってことも重要な問題になるのだろうか。


ツッコミあったらよろしく。