帰宅時の手洗い

ウイルスの感染予防、薬より手洗いなどが効果的=研究 | エキサイトニュース

 [香港 28日 ロイター] インフルエンザや新型肺炎(SARS)などの呼吸器系ウイルスの感染を予防するには、薬よりも手洗いやマスクの着用といった物理的な方法が効果的との可能性を示す研究結果が明らかになった。

この記事を読んで、ふと思い出したのが、帰宅時の手洗いを日本人は当たり前のように思っているけれど、世界的に見れば特殊だ云々という話。どこで見たか忘れてしまったので検索したら、


講義「なぜ帰宅後すぐ手を洗うのか−文化人類学の効用」
という記事がヒットした。誰が書いているのかと見てみれば小田亮氏だった。はてなダイアラーですね。というかブログの方でこの記事をブクマしていた。


小田亮のブログ「とびとびの日記ときどき読書ノート」 - なぜ帰宅後にすぐ手を洗うのか

 しかし、この習慣は、ヨーロッパやアメリカやアフリカなど、他の文化にはほとんど見られない珍しい習慣なのです。他の文化にはないと聞かされても、それ は日本人には衛生観念が発達している証拠と思ってしまう人もいるでしょう。少なくとも、その行為がいわゆる「迷信」と考えられている観念によるものとは思わないでしょう。「迷信」というラベリング=レッテル貼りは、他者や他の文化に用いるもので、自分たちのやっていることを「迷信」とは呼ばないものです。しかし、衛生学的に見れば、「外にはバイキンがたくさんいるから帰宅後すぐ手を洗う」ということに合理的な根拠はありません。というのも、バイキンの数は家の外と内では変わらないからです(というより、バイキンには家の外と内の区別はできません)。そうなると、帰宅後すぐ手を洗うという、私たちには当たり前のことが実は不思議なことなのだと思えてきます。

成るほどと思う。ただし、日本人の一人である俺には、親の教育が悪かったのか、帰宅時に手を洗うという習慣がない。その代わりといっては何だが、習慣なのか、条件反射なのか、何なのかわからないけれど、帰宅時に手洗いならぬ「お手洗い」に行く確率は高い。そして、用を済ました後はさすがに手を洗う。だから、結果的に、帰宅から程なくして手を洗う確率は高い。で、「さすがに」というのは、そんなの当たり前だろうというニュアンスで書いたんだけれど、下の記事を読めば、これも一概にそうとも言えないみたい。


トイレ雑観(変遷の歴史) 哲学する小部屋(世界トイレ紀行 4)(次郎さんのHP)
なぜ手を洗うのか?(禅的精神遺産)


しかし、まあ、手を洗うことに効用がないわけじゃないのだから、何かをしたら手を洗う習慣を身に付けておくことは悪いことじゃないってことですよね(医師も帰宅時手洗い勧めているし)。


ところで、帰宅時に手を洗うという習慣が日本人に受け入れられやすかったというのは何となくわかるんだけれど、どのようにして、日本人にこの習慣が根付いたのかが良くわからない。いつからのことなんだろうか?江戸時代?明治時代?昭和になってから?それとも戦後?


あと似たような話として、「うがい」というのがあるけれど、検索すると、日本人だけの習慣と書いてあるところもあるけれど、外国人だって「うがい」はしますよね(多分)。「習慣」としては日本人だけってことなんだろうか?そうだとしたらなぜそうなんだろうって疑問もある。これも日本人特有の衛生観念が関係しているのだろうか?