永遠だと思っていたものが

しかし、あれですね。一過性のブームだと思っていたものが意外に長続きしたり、逆に、永遠に続くとは言わないまでも自分が生きているうちは終わることはないんじゃないかと思っていたものが意外にそうでもなかったりして、世の中わからない。


俺なんか小学生の頃、未来の人間はみんな長髪になるもんだとばっかり思っていましたね。長髪けしからんと言っているオヤジはやがていなくなり、若者も年寄りも銀行員も公務員もみんなが長髪。そう考えていた時期がありました。


あとビートルズ。今でも偉大な存在だけど昔ほどじゃない。始めて聞いた時は解散してからだいぶ後のことだけれど、ラジオを聞けば毎日のように流れていたし、雑誌や新聞に情報や回顧録が溢れていたし、曲名をもじったり、レコードジャケットのパロディーがあったりで、その影響力はすごかった。今はそうでもない。それにビートルズというよりジョン・レノンジョン・レノンのいたビートルズって感じのが多い(思い込みかな)。


他には、若者のカリスマだったジェームズ・ディーンとか。生まれた時には既にこの世にいなかったけど、雑誌で特集されていたり、歌の歌詞に出てきたり、ポスターが貼ってあったり。でも最近あまり聞かない(検索すればそれなりにたくさんヒットするけれど)。


逆に、消えるだろうと思っていたものが意外に長続きしてたり。洋楽本格的に聞き始めた頃、ストーンズはさんざんな評価だった。おっさんバンドだとか、マンネリだとか、もう彼らは終わった的な扱い(ミックもキースも当時まだ40前だったのに)。それがいつの間にか、マンネリが「偉大なるマンネリ」となり、マイナス評価がプラス評価に。他にも70年代に活躍して、70年代後半から80年代前半に評価が下降して、消えるかと思いきや、復活して今もなお活躍しているミュージシャン数多し。


それとは別に、人気はあったけれど、評論家の評価が低かったABBAカーペンターズ。人気は一時的なもので、やがて消えていき、その当時聞いていた人が懐メロとして聴くくらいだろうなんて思っていたら、再評価されて広い世代に聴かれている。


そういえば、いきなり下ネタになるけれど「ヘアヌード」って言葉。流行語だと思っていたら、いまだに死語にならずに現役バリバリ。


未来を予測するのって難しい。