ブラック企業

ブラック会社が淘汰されない仕組み。 ニートの海外就職日記


なんでこうなってしまったかといえば、そういう社会だからということになるでしょうね。異論はあるだろうけれど誰が悪いとかそういうことじゃないと俺は思う。


誰もがそういう社会に適応しようとする結果、そういう社会が存続してしまう。そして、そういう社会が現実にある以上、人はそれに適応しようとする、その繰り返し。「社畜」と言われる人だって、そういう社会に適応しようとした結果そうなってしまったのだろう。適応することを前提での処世術という意味では間違ったことを言っているわけではない。


こうなってしまったら、それを破壊するのは難しい。なぜなら、それを前提に世の中が成り立ってしまっているから。ブラック企業を徹底的に取り締まれば、倒産する企業が続出し、失業者が増える。ブラックじゃない企業もブラックと言われる企業に商品やサービスを提供しているので、そっちも経営が苦しくなるだろう。


それでも構わないからブラック企業を淘汰すべし、というのは正論だけど、それで景気が悪くなれば時の政権は(ブラック企業を存続させろとは言えないから、尤もらしい理由を付けた)批判に晒されることになるだろう。経済学者は経済成長率や失業率には関心があっても、現場がどんな状況かなんて関心ないみたいだし(俺の印象だけど)。


暴論になるけれど、俺はこの事態を打開するには「経済音痴」のカリスマ的指導者が必要なんじゃないかと思ったりする。