クルーグマン教授の転向?

本石町日記 : クルーグマン教授、「日本に求めたリフレ策をなぜ米国に求めないのかと言えば…」


クルーグマンといえば経済学者でノーベル経済学賞受賞者なわけで、一方俺はド素人であり、全くとんでもない勘違いをしているのかもしれない、というか、しているだろう。けれど、どうしても思うとことがあるんで、一素人はこんな感想を持ちましたということを書いておく。

→このコミットメントを有効にするには、①現在の政策当事者らにこのことが正しい方策であると認識させる必要がある②将来の政策当事者の行動をもそうなるように説得的でないといけない③投資家、消費者、企業らに①と②が実現することを納得させる必要がある。

→ところが、現実には、我々は①の近くのどこにも至らず、期待インフレが2%以上になるのは、(実際にはよいことだとしても)、社会通念としては悪いことだとみなされている。


「そんなこと今頃わかったのかよ!びっくりだ」「人間はアメーバじゃねえんだよ!」つうのが俺の感想。


そんなこと直感でわからないもんなんですかねえ?でも、直感ではわかってても科学的論理的に検証するのは難しいってのは、あの菊池誠先生の「渋滞の論文」のケースもあることだし、とはいえ、別にクルーグマン大先生は、認識させることが難しいということの論理的な証明に成功したということではなくて、今更ながら実感したってことですよね。


なんてゆーか、思い通りにいかないのは自分が悪いんじゃないって論理は、お役人の論理と似てるって感じ。「当初の予算を大幅に上回ったのは計画が悪いんじゃなくて」とか「利用者数が予想よりも大幅に少なかったのは予想が間違ってたんじゃなくて」とか
(あるいは共産主義が間違ってたんじゃなくて、それを正しく実践しなかった指導者が悪いんだとか)


これだからシロートは何にもわかっちゃいねーって言われそうですけどね。実際俺はシロートだし何にもわかっちゃいないんですけどね。


インフレターゲット論と疑似科学 - 国家鮟鱇