漢方薬が保険適用外になるという話

LOLO CALO HARMATAN: 皆さんに緊急のお願いです。
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事業仕分けで、このことが現場に決定事項として通達されたのは
ほんの10日あまり前のことなんだそうです。
事前には何の通達もなく。
そして今現在も、メディアには一切流れることなく。

確かに初耳だ。検索してみよう。

⇒「事業仕分け 漢方薬 - Google 検索


結構話題になってるみたい。大元はこれか?
薬事日報ウェブサイト : 【ツムラ・芳井社長】漢方薬の“保険外し”に反発‐「事業仕分け」の結論を一蹴(11/13)
はてなブックマーク - 薬事日報ウェブサイト : 【ツムラ・芳井社長】漢方薬の“保険外し”に反発‐「事業仕分け」の結論を一蹴

 ツムラの芳井順一社長は12日、都内で開いた中間決算説明会で、内閣府行政刷新会議が実施した「事業仕分け」を受け、漢方薬等の市販品類似薬を保険適用外とする方向性で結論が下されたことに関し、「漢方医学の現状を知らない人たちの議論。なぜこういうことになるのか分からない」と強く反発。民主党マニフェストで、漢方医学を取り上げている矛盾を指摘し、「明らかにマニフェストと違う方針であり、漢方医学を知らない人だけの議論で、保険適用外の話が進められるはずがない」と一蹴した。

 さらに、民主党マニフェスト漢方医学を取り上げている矛盾を指摘し、「(民主党には)漢方医療小委員会が設置されているにもかかわらず、なぜ保険適用外の話になるのか分からない」と、苛立ちを見せた。

漢方薬等の市販品類似薬を保険適用外とする方向性で結論が下された」。なるほどね。しかしこういった報道もある。


先発品の薬価引き下げ幅は明示せず―事業仕分け(医療介護CBニュース) - goo ニュース(11/11)

行政刷新会議の第2ワーキンググループ(WG)は11月11日、「後発品のある先発品などの薬価の見直し」について事業仕分け作業を行い、薬剤費を大幅に削減する方向性を示した。しかし、その方法として後発品のある先発品(長期収載品)の薬価引き下げ幅を明示するまでには至らなかった。

WGの議論は、財務省の査定担当者と民間委員の問題提起に対し、厚生労働省側が反論する形で進んだ。財務省の査定担当者が提示した論点は、▽先発品の薬価を後発品の薬価を目指して引き下げ▽医療材料の内外価格差(1.7倍)解消▽薬価の2%上乗せ(調整幅)の縮小▽市販品類似薬の薬価は保険外とする―の4つ。

保険適用外とする市販品類似薬として財務省の査定担当者が、湿布薬やうがい薬、漢方薬などを挙げたのに対し、枝野議員は「どの範囲を保険外にするか、今後も十分な議論が必要」とした。

対象となるのは「市販品類似薬」で、範囲については「今後も十分な議論が必要」だという話のようですね。少なくとも「漢方対西洋医学」みたいな話ではない。


事業番号2-5後発医薬品のある先発品などの薬価見直し(注:PDF)


というか、当のツムラのホームページにもこう書いてあるし。
ツムラからのお知らせ
行政刷新会議事業仕分け」において、漢方薬に関してどういった議論がされたのでしょうか?

行政刷新会議のホームページによりますと、下記のような議論がされたと掲載されています。

国民の税金・保険料で持ち合う公的医療保険の対象として、湿布薬・うがい薬・漢方薬などは薬局で市販されているものまで含めるべきか、見直すべきではないか。(湿布薬・うがい薬・漢方薬などは薬局で市販されており、医師が処方する必要性が乏しい。)
行政刷新会議ワーキンググループ「事業仕分け」公表資料より〜

市販品類似薬※を保険外とする方向性については当WGの結論とするが、どの範囲を保険適用外にするかについては、今後も十分な議論が必要である。
行政刷新会議事業仕分け」第2ワーキンググループ評価コメント公表資料より〜

※ 市販品類似薬とは、ビタミン剤、健胃剤、弱いステロイド外用薬、弱い鎮痛内服薬などで、
①「薬価基準」に収載されており、医療機関で処方すれば、公的医療保険が適用される。
②これまでの実績によって重大な副作用が起こらないことが明らかになった。
③医師の処方を通さずに、薬局で保険外でも購入できるようにしたもの。
行政刷新会議ワーキンググループ「事業仕分け」公表資料より〜


ちなみに、検索してたら、
【医薬】かぜ薬など市販類似の病院処方薬、全額患者負担を検討・政府自民 [06/06/12]

 政府・自民党は、かぜ薬など市販薬と類似する医薬品を医療機関が処方した場合、公的医療
保険を適用せず全額を患者の自己負担とする方向で検討に入った。歳出・歳入一体改革の一環で、
医療機関の薬剤投与を抑える。医療費の2割を占める薬剤費の抑制につなげる狙いだが、来夏の
参院選を控え与党内の反発も予想され、調整が必要になりそうだ。

 自民党の歳出改革プロジェクトチームが検討、月内にもまとめる2011年度までの歳出削減案に
反映させる方針だ。


▽News Source NIKKEI NET 2006年06月12日07時02分
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20060612AT3S1100E11062006.html

なんてのもあった。


その他
市販類似の病院処方薬、全額患者負担を検討 - 医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン


追記
NSJショートライブ - 毎日jp(毎日新聞)(11/13)

ツムラ(4540) みずほ証券では医療用漢方製剤が保険適用からはずれされる可能性は低いと予想。

NSJショートライブ - 毎日jp(毎日新聞)(11/20)

十分な議論を行うのは厚生労働省と関連組織との見解を得た